こんにちは、コーダイです。
寒い日が続き、新潟方面は大雪の毎日のようですが、うって変わって南半球のオーストラリアは夏真っ盛り。
そして、毎年の事ですが、この真夏の真っ盛りの時期にあるオーストラリアデイというお祭り騒ぎの祝日がありました。
日本にも、建国記念日などの祝日がありますが、他の国でも、様々な記念日があり、一番有名なのは、アメリカのインデペンデンスデイ、独立記念日ですが、耳にした事はありますでしょうか?映画にもなっているので、結構認知度は高いのだと思います。
アメリカにしても、カナダのカナダデーにしても、独立やイギリスからの自治権を獲得した"めでたい日"、つまり、一人前の国として認められた記念日を祝うのが一般的な、世界の○○の日シリーズなのですが、何故かオーストラリアに関しては、最初にイギリスの軍隊が侵略を開始した日、1月26日に制定されています。
もっと簡単に説明すると、日本に侵略に来た、アメリカの黒船みたいの軍隊が到着した日に、勝手にここは『イギリス連邦オーストラリアの誕生だ!』と決めてしまった歴史があり、そのまま原住民を支配して、そのまま続いている為、アボリジニと呼ばれる原住民の方々にとってはご立腹の日でもあるのです。
昔は多くの探検家が、大海原に出て無人島を見つければ、その国になった時代があったようですが、オーストラリアに関しては原住民がいるのにも関わらず、侵略開始、つまり戦争をスタートした日に、早々とオーストラリアの日と決めているのだから随分と先走っているように感じますが、結果論としてはアボリジニを倒したのだから、この日でいいのだ!的な考えに近いものがありますよね。
もちろん、アボリジニの人達でこのオーストラリアの日を良く思ってる人は皆無であり、むしろInvasion Day と呼ばれ、侵略の日として毎年の事ながらオーストラリア政府に対して抗議が行われる日でもあります。
確かに、ちょっとイギリス政府の仕打ちは、結構横暴な気もするアボリジニ問題は、オーストラリアにとって無視できない現実でもあります。未だに、オーストラリア政府とアボリジニは衝突があり、特に政府が進めている自然破壊を伴う資源開発等の建設関連の事業には問題が絶えません。
観光で、美しい部分だけを見れば、とてもキレイなオーストラリア。で、終ってしまいますが、留学やワーキングホリデーによって、その国が抱えている現実や問題点も少しずつ見えてくる事となります。それは、少し悲しい事かもしれませんが、どこの国も完璧な国はないという事。良い部分と悪い部分が存在するという事。そして、どんな人でもパーフェクトな人なんてないんだ!という事でもありますよね。
そして!今年、大きな問題となったのが、オーストラリア現首相、ジュリア・ギラードと野党の代表のトニー・アボットが首都キャンベラにて、オーストラリアの建国式典を行うレストランにて、アボリジニのデモ隊にレストランを包囲されるという事件です。
大陸を奪われ、権利も奪われた原住民にとって忌まわしき日への怒りがつのり、今回の抗議活動に発展したようですが、アボリジニ達は暴力をふる事なくオーストラリアデイに、喜んでいるオーストラリア人もいれば、未だに悲しんでいる原住民の人々がいるという現実を、多くの人に知ってもらう結果となったのではないかと思います。
平和そうな国でも、物事には表の顔と裏の顔があるという現実ですね。原住民の方々が、危険だとはいえませんが、やはり知識もなく大騒ぎしていると、それを良く思っていない人もいるはず。世の中複雑ですが、こういった事実も受け止める事によって、もっと世界情勢やグローバル基準というものが見えてくる事だと思います。
☆建国記念日と独立記念日って違うの?☆
国によって定義は異なりますが、独立は主に他国に侵略され植民地(colony)となった国が、自治権を獲得したり、植民地支配から解放される事により、国として独立します。故にオーストラリアは最初から侵略し現在もイギリスの植民地となっているので、独立ではありません。
例として、アボリジニがオーストラリア政府を倒し、自治権を取り戻し、アボリジニの国として独立宣言をすれば、その日が独立記念日となる事になります。
ちなみに、日本は第二次世界大戦後、アメリカの植民地として6年間マッカーサーに支配されており、その後も正式に独立国家としての独立宣言を発表していないという事実があります。
韓国が終戦後に独立宣言を表明している所をみると、世界的な感覚では、日本は独立国家としての認識ではなく、もしかすると植民地やアメリカの占領下として定義されているのかもしれませんよね。そして、そうでなくても、国に取って大事であるはずの愛国心の少なさの原因のひとつを植えつけられてしまったとも考えられているそうです。
■留学には、楽しいカルチャーショックもあれば、悲しいカルチャーショックもあります。しかし、その現実を受け止める事が、きっと世界を目指す人にとっての大きな成長と繋がるはずですよ!
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