「叔母さんがね、お父さん何時来るんだって電話寄越したよ」
いけね！
横須賀市に住んでいる家内の方の叔母から娘のところに電話があったそうです。
昨年末に一度顔を出して・・「また来るね」と言っといたのでした。
それで娘の嫁ぎ先への御年始の挨拶を兼ねて横須賀に行ってきました。
いけね！
海上自衛隊の共済組合にも顔を出しとかないと・・・
そういうわけで叔母の家に一泊した翌日海上自衛隊横須賀地方総監部へ。
実は私も今年から年金をいただける年になりまして。
受給手続きは５月でいいのですが、マレーシアに住んでいる身なので後で共済組合に手続き上の面倒をかけてもいけないので前もって顔を出しておくことにしました。
年金かあ・・・・
ずっと先のことと思っていたのですが時の過ぎるののなんと早いことか。
横須賀総監部
私が退職するまでこの総監部庁舎の前にこんな大きな艦が付ける岸壁などありませんでした。
ふと見ると前方から西郷さんのような見覚えのある顔が・・・
誰かに逢わないかなと思いながら歩いていたのですが、もっとも逢って楽しい人に逢ってしまいました。
以前同じ艦に乗り込んでいた豪放磊落な性格の河野さんでした。
船は仕事場でもあり生活の場でもあります。
河野さんは風呂に行くとき食堂も一糸まとわぬスッポンポンで歩いていく、その面でも自信がある人でたまたま研修に来ていたアメリカ海軍の水兵さんもテーブルに突っ伏して５分以上笑っていましたねえ。
度胸が羨ましかったものです。
「あっ、今野さんじゃないですか。どうしたんですか。今何処にいるんですか」
若かった河野さんも定年まで後４年とか・・・
「子供がまだ小さいので定年後も働かなきゃならないんですけど、不景気で再就職も厳しいですよ」
３０分くらいの立ち話でしたが定年前はどうしても退職金が下がったとか・・・こんな暗い話になります。
横須賀の海上自衛隊では一番偉い総監の目の前に停泊するわけですから、乗員は服装や動きがだらしなく見えないように気を使うことでしょう。
ＯＢからのささやかんアドバイス
”触らぬ神にたたりなし”外に出ないのが一番です。
しばらく行くと「今野さん」
知っている顔２人目
「おお、大和田君」
船に乗るために海上自衛隊に入ったのに陸上勤務なんか嫌だと騒いでいた大和田君でした。
「いやあ、今野さん、奥さんお元気ですか。大船渡に勤務していたとき家内が今野さんの奥さんに食事に誘われたりしましたね。 その大船渡の実家は津波に流されてすっかり更地になりました」
ああ、そうだったのか・・・
仕事中で話はそれで終わりでしたが・・・
出遭った知人はこの二人だけでしたが昔の仲間の消息が知れて良かったです。
「マレーシアですか？今まで海外という方がおりませんでしたので・・・ちょっとお待ちください・・」
共済組合の長期の窓口に行くとお局様のような職員はそう言って上司らしい人のところへ・・・・
こりゃ、顔出して良かったな・・・・
「護衛艦ひゅうが」
なんと一度に４機のヘリコプターが発着できる大きな船です。
「国籍は日本ですか？」「日本には振り込みできる銀行口座は・・・・」
「奥さんは何かお仕事は・・・」
「あのー、日本大使館とかで・・・無職だという証明証が・・・」
お局様は年金の申請書類を並べて記入欄を見ながらながら聞いてきます。
こりゃ、顔出して良かったな。
「あの・・海外の方は初めてなので海幕に確認してから連絡差し上げますので電話番号を教えていただけないでしょうか・・・それで大変、本当に申し訳ないんですがまた来ていただけないでしょうか」
か、海幕！
年金貰うのも大変そうです。
「ひゅうが」は圧倒的な迫力
横須賀を後にして夕方東京の姉のマンションに戻るとお局様から電話がきました。
「すみません、間違いのないように海幕に確認しました。 国籍は確かに日本ですね」
そういえばマラソンが得意な芸人がカンボジアの国籍を取得してオリンピックに挑戦するとかいう報道がありました。
俺マラソンできないから・・・・
「はい確かに日本国籍です」
そのうち日本国籍を証明する書類なんて言わないだろうな・・・
私らが海上自衛隊に入るころは「入隊希望者少数の中から多数選ばれる」と言われたものですが、最近は就職難の影響か、入るための試験も難関で大卒の隊員が多くなっているということです。
そして今朝、再びお局様から電話が・・・
「書類準備できましたから本当に恐縮なんですが、、郵送か来ていただくか・・・」
ああ、良かった。
それでまた海上自衛隊に行くことになりました。
船の玄関は舷門といいます。
さほど大きくない船では甲板から直接岸壁に舷梯をおろすのですが「日向は船体の一部が写真のように開口できるようになっています。ｗ
こちらは物資を揚げ降ろしするところ。ｗ
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