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NO 1875 2011年を送る

ダラットの立派な家
ダラットの立派な家 31日(土)今年も今日で終わり。一日を送り、明日を迎えるだけの話だが、今年の一年はやはり特別の年になった。何をおいても3.11を基準に考えざるを得ない。例年なら私は日本にいず、別な感覚で眺めていたかもしれない。偶然なのだが、日本にいて良かった。

 刻々伝えられる映像を見ながら、どれほど涙を流したことか。朝ドラ「おひさま」の敗戦の時期と重なり、その光景は、まさに敗戦後の日本を再現して見せたかのような惨状だった。敗戦時同様みんなが同じ思いの反省をしたと思ったが・・・。違ったようだ。

 地震、津波の恐ろしさを改めて思い知らされたし、その後の余震を含め、今なお日本各地にゲリラ的に発生する地震を考えると、私たちはこの国に暮らす限り、今後とも地震、津波の災害から逃れることは出来ず、受け入れる覚悟をしなければならないことを学んだ。

村の住民たち
村の住民たち 今回の大震災の大震災たる所以は、原発事故である。こちらは私たちの選択によって招いた人災であって、特に世界最大の地震国でしかも活断層に覆われた国土に、いざという時に制御不能な原発を経済的豊かさを優先して導入した選択の誤りを考え直す必要がある。

 3.11を考える意味は、経済優先の考え方が私たちに真の豊かさをもたらしたかを考えることだと私は思っている。再び「人からコンクリートへ」と舵を切ろうとしている民主党政権は大震災を経験してもなお反省をしていないということになる。情けないことだ。

 一度は原発に手を出して、豊かさを手に入れようとした国の中でも、その危険性に気づいて、撤退の選択をし、しようとしている北欧やドイツのような国もある。原発だけではない。経済優先、効率優先の考え方は格差を拡大し、精神的に病む人を増やすだけだ。

立派な畑
立派な畑 労働における人間優先、自然や環境優先、子どもや老人、障害者が優先される社会。もっと言えば、市民や国民に向いた政治の実現こそがすべての人が求めていることではないか。政権交代に期待したものはそれだった。民主党はそれを完全に裏切ろうとしている。

 期待しては裏切られる政治の繰り返しは、考えてみれば江戸時代から、いやそれ以前から続いてきた。橋下大阪市長に期待が集まっているかのような情報をマスコミは再び流し始めたが、評価できるのは原発くらいで、橋下改革の行き着くところは教育をはじめ、生活のさらなる格差拡大であろう。

 私個人は震災に無力だった。地元への避難者と現地へのボランテイアは2回しかできなかったし、僅かな募金に応じただけだ。このブログで原発の危険を訴え続けたことも、ささやかな行動の中に入れさせてもらいたい。来年も心は被災者とともにありたいと思う。来年が平穏な年でありますようにと、祈りつつ、2011年を送る。

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