Thanksgivingということで週末も含めて四連休となった。
僕には集まる家族や一緒に住む人もいないので、別に仕事を休むつもりなど毛頭なく普段どおりかと思われたが、ほとんどの客は休暇を取っているので僕も休むことにした。
お客さんの御家族のThanksgivingのパーティーに呼ばれた。大人数で集まるパーティーかと思い、少し顔を出して挨拶だけして帰ればいいやとのこのこ向かったところ、
「お前はこの半年で痩せこけた。もっと食べないとダメだ」
と言われ、親族が集まっている中、特別ゲストとして呼ばれたようで、ターキーをたんまり食べさせてもらった。アメリカ人の作るターキーは本当に馬鹿でかい。
Thanksgivingは自分にとって特別な日だ。
昨年は自宅でターキーを焼いたりして本当に楽しかった。忘れられない思い出。
だが、それと同時に僕にとって大きな機転となる日にもなった。この日を境に今まで大切にしてきた多くのものを諦め次のステップへ進むこととなった。
そこから数ヶ月は目に見える大きな成果は特に無かったが、3月の日本での地震を契機に一気に事態は急変。すーっと頭の中が整理されて、5月には迷いも無く走り始めることになった。
気づいたら11月。悩んで悩んで悩んで最後はわんわん泣きじゃくって決断してから一年。
昨年のその日に失ったものを取り戻すためにがんばってきた一年だったが、やっぱりそんなに甘くなかった、、、、とても胸を張れるような結果は残せなかった。まだ自分のやりたいことの0.01%にも達していない。まぁよく考えれば当たり前なんだが。
そして失ったものはもうどこかに行ってしまったようだ。ターキーが視界に入る度に、つらい想いがぐっとこみ上げてくる。なんて俺は馬鹿だったんだろうと。
もちろん、その代わりに得たものも大きかった。今改めて振り返ってみると、この一年の自分の成長に驚きもする。
全く一ミリも知らなかった業界に無理やり飛び込んで不安だらけだったが、同業他社の経営者の中でも著しく若いということもあり、親のような世代の方々に囲まれて恥ずかしくもなく教えを請うことができたのは良かった。僕が40代や50代だったらこれはできなかったと思う。
業界全体を盛り上げていくことが彼らの役にも立つことだから、新鮮なアイディアを吹き込んでくれる若い人は大歓迎だと言って、温かく仲間に入れてもらうことができた。
僕は同世代の若い人達が活躍するような伸び盛りの業界(というか雰囲気)は苦手で、むしろ年齢が自分の何周りも上の方々と仕事をする方が得意なので、今は動きが少なく膠着しがちな業界ではあるが、選択としては間違いなかったと思う。
世の中が荒れれば荒れるほど爆発する業界なので、変なことを言うが、個人的にはアメリカの経済がもっともっと悪くなってくれると嬉しい。そして僕はいつかそうなると思っているし、そこに照準を当てて日々黙々と準備をしている。
あ、そうなると会社の収益も厳しくなるのか、、、矛盾している???(笑)
明日には潰れているかもしれないし、もしかしたら30年後も同じ場所で同じ仕事をしているかもしれない。まぁこの先のことなんて全く分からないのだが、何よりも自分の人間としての成長を日々感じられているだけでも幸せなのかなと思う。
気持ちは痛いほど分かるよ、この理不尽な社会をなんとかしたいとはそりゃ思うよ、でもウォールストリートで座り込んで抗議したって何も変わらない。もっと違うやり方があるはず。
今は土にもぐって何年か自分を磨きつつ、ここぞというチャンスで一気に飛び出てみたい。
さて、休日といっても大学院の最終プレゼン・レポート提出が間近なので、結局完全休養とはならないのが悲しい。。。もうしっかり勉強したって(笑)。成績はどうでもいいから早く卒業させてくれい・・・・・。
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