朝の散歩コース、食用菊
11日(金)昨日は久し振りに映画を観てきた。「1911・辛亥革命」孫文の側近、ジャッキーチェン演ずる・黄興を主人公とするドラマだった。私の尊敬する世界の政治家の中で孫文はホー・チ・ミン、ガンジー、周恩来に次ぐ人物なので観なわけにはいかなかった。
ドラマとしては戦闘場面の多い内容で、黄興や孫文の人物像を描くものではなかったのでいまいちだった。それでも、孫文の考えや行動がどのように描かれるのかに興味はあった。作者は革命には有為な若者がどれほど犠牲になるかを訴えたかったのだろう。
孫文の評価は中国や敵対する台湾でも「建国の父」と慕われ、彼の号である「中山」の名は本土でも台湾でも町名や道路名などいたるところにみられる。彼の政治家としての評価は盤石なものに見えるが、ネットでチェックするとかなり批判もあるらしい。
サギ
映画はアメリカからスタートし、慎重に対する欧米の借款を阻止するためにイギリスに渡り、その目的を果たし、香港経由で帰国する1911年の1年間の動きがテーマになっている。60年の生涯のほぼ半生を亡命生活の中で資金集めと諸外国からの支持獲得に費した。
最も多く訪れた国は日本とシンガポールだった。日本は彼が日本の明治維新を手本にしようと考えたからであり、犬養毅、宮崎滔天等と交わりながら、死の直前の神戸での演説で「西洋覇道の走狗となるか、東洋王道の守護者となるのか」と最後まで日本に期待した。
しかし、日本は明治維新の選択として、福沢諭吉らの脱亜入欧を選択し、西洋の走狗となって、朝鮮、中国への侵略することになる。今日のTPP交渉の動きを見ても、残念ながら多くの犠牲を払って自らの力で西洋からの独立を果たした中国の外交力に及ばない。
キウーイ
孫文への批判とは袁世凱やソ連との妥協にみられる一貫性のなさとか大言壮語、激高しやすい短気な性格などが挙げられているが、私が調べたシンガポールでの孫文の生活や交友関係からして全く逆の評価しか生まれない。実に質素で謙虚で穏やかな人物だった。
彼がもう少し長生きできたら、そしてもう少し長く権力の座にあったら、ベトナムのホーチミン同様、共産党独裁ではない多党制を志向したと思われる。今後中国の政治が行き詰ることがあれば、もう一度孫文が見直されるのではないか。三民主義の特に民権が・・。
映画にも出てくるが「華僑は革命の母である」という演説こそ、シンガポール訪問の最大の狙いだった。3か所もの隠れ家をもち、そのうちの一か所が現在孫文記念館になっている。生活調度品や書籍等は占領した日本軍により持ち去られたが、覇道の結末だった。
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