今通っている大学の中国語コースでは、「中国文化」という授業があって、中国の古くから伝わる風習や文化について学ぶ時間で、なかなか面白い。 先日習ったのは、子どもが生まれたあとのイベントについて。 まず、満1ヶ月になったときに「満月酒」といって、親戚一同を招いて子どもの健康を祈る宴を催すそう。満月とは関係なくて、「満月」=「満1ヶ月」の意。このときに子どもの髪の毛を初めて切るとのこと。 そして、「红蛋」と言われる赤い卵(ゆで卵に食紅で殻を赤くしたもの)をお客さんに配る。会社でも子どもが生まれると同僚に配る習慣は上海でもあって、旦那が何度かもらってきたことがある。かなり濃い味。 最近は1ヶ月だと早すぎるということで、2ヶ月になったときや「百日酒」ということで生後100日経ってから行うケースも増えているそう。 もう1つ、中国らしいなあ、と思ったのは、満1歳になったときのイベント、「抓周」(zhuazhou)(写真がコワイって)。 これは、子どもの前にいろんな道具を並べて、どれを最初に子どもが手に取ったかによって、子どもの将来を占う、というもの。 昔からある風習で、それぞれの物に意味があって、たとえば、本や筆を手に取れば、「勉強ができて、将来は作家か画家になる」とか、刀を掴んだら、「将来は警察官か軍人に」、計算機(そろばん)を手に取ったら「商人に」、印鑑なら「権力者=官僚に」、食べ物を手に取れば、「一生食べ物に困らない生活ができる」などなど。 玩具は「遊びほうけてまともに働かない」というイマイチな意味らしいけれど、他はまあどれを取っても、親バカ丸出しで子どもの将来をあれこれ夢見れる、という感じかな。 現在でも、信憑性は別として、遊びの一種、記念のイベントとして、引き続き行っている家庭が多いそう。 こういう文化の違いって面白い。一方で、日本についてどう?と聞かれたときにちゃんと答えられなかったりして、もっと日本の風習についても知っておかなきゃだな、と痛感。海外で子育てするからには、日本の伝統もちゃんと伝えていきたいなあと思うし。この国で食材など揃えて、お食い初めもひな祭りもちゃんと行うには難易度高そうだけど。 上海人気ブログへ投票
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