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美しすぎるNYの思い出

 
 
 
 
日本に帰国して半年ぐらいたった今年の春、
NYで仲良かった駐妻フレンドたちと再会した。
 
 
 
みんな久々の日本の生活に 衝撃を受けているのだけれど
うかつに 「アメリカでは・・・」なんて 言えない。
“ちょっとアメリカ帰りだからって” と 嫌われるに決まっている。
 
 
 
そんな言うに言えない愚痴や NYでの思い出を語り合おうと 
関東地方に住むメンバーが なんと15名も集まった。
 
 
 
みんな 多かれ少なかれ 逆カルチャーショックを受けている。
 
 
日本の夏は 暑すぎるとか、
日本って こんなに狭くて 人が多かったんだね、とか
人の早さについていけないよ~とか 
車の運転が怖くて・・・といった感想は
帰国後 ほとんどの人が思う事。
 
 
 
日本にずっといると 気づかなかっただろうけど
街に出れば かわいいものがいっぱいで目移りするよね、とか 
ファミレスの料理が おいしくて泣きそう、とか 
スーパーで 野菜を買うのがうれしくて仕方がないとか、
海外生活を経て 改めて見えてきた 
日本の 良いところについても 語り合った。
 
 
誰もが 帰国後 同じような時期に 同じような心理状態を経ているので 
「そうそう」と いちいち激しく共感し合い 
「そういえば 私も・・・」と 話は 途切れることがない。 
 
 
 
同窓会は 盛り上がる一方だった。
 
 
 
ところが しばらくすると おかしな空気が漂い出した。
それは A子さんが こう叫んだ瞬間から始まったと思う。
 
 
 
 
「 もう一回 NYに戻りたい~。
  NYじゃなかったら 別の国でもいいから 海外で暮らしたいよぉ~」
 
 
 
 
 
びっくりした。
 
 
 
 
 
NYにいた頃のA子さんは 
お世辞にも 海外生活に適応しているとは言えなかった。 
英語ノイローゼになっていて 
最後の1年は ほとんど家から出られない状態だった。
 
 
 
どうしても 英語を話さなければいけない時は ひどいドモリが出たし 
日本語でも アワアワ言うことが多くなっていた。 
一度 現地校の先生から電話がかかってきた時 緊張のあまり 
簡単な英単語を6回ぐらい聞き直さないといけなかったらしく 
ひどく落ち込んでいた。 以来 相手が日本人じゃない電話には 
ほとんど居留守を使って 出ないようにしていたぐらいだ。
(アメリカの電話は 通話元が表示される)
 
 
 
ところが 日本に戻ったA子さんの中では 
NY生活は かなり順調だったことになっている。
 
 
 
「 楽しかったよね~ 」  (早く帰りたいって 泣いてなかった?)
 
「 いろんなところに 一人で出かけたりして 充実してたなぁ~」
         (一人じゃ出かけられないって よく付き合ってあげたよね?)
 
「 好きな事ばかりしていて 気楽だったなぁ~」
       (一日中家にいて ヒマでやることないって言ってなかったっけ?)
 
 
 
なんだか A子さんのNY生活は 毎日が楽しくて仕方がなく、
アメリカ人の友人に囲まれ ハツラツと暮らしていたという記憶に 
すっかり すり替わっているのである。
 
 
 
実際 そういう側面もあったのかもしれないが 
しょっちゅう彼女から 悩みの電話を受けていた私としては 
「えぇっ?」という感じ。
まるで 別人の話のよう。
 
 
 
ところが ほかのメンバーも 次々に 
駐在中の楽しかった思い出を話し出した。
 
 
 
いかに自分たちがNY生活を楽しんだかとか、
英語の勉強が充実していたとか
アメリカ人のママ友の話とか 競い合うように披露し合うのである。
 
 
 
うっそぉー。
 
 
 
やっと日本に戻ってきて 
しばらくは海外なぞ絶対に行くものかと思っていた私には
信じられないような話ばかりだった。
 
 
 
 
そして 次第に 話題の中心は 子供たちに移って行く。
そうなると もう母たちの暴走は 止まらない。
 
 
 
 
うちの子はネイティブ~
学校の英語の授業は楽勝~
一般教科は 思ったより遅れてなかったし~
 
 
 
みんな すぐに日本の学校でお友達ができて 
勉強も学校生活も 順調らしい。
 
 
 
でも もちろん アメリカの学校のお友達のことも懐かしくて 
すごく 会いたがっているとのこと。
 
 
 
昔は どんなに仲の良かったアメリカ人の友達がいても 
いったん帰国すると それきりだった。 
子どもにとって エアーメールでの文通を続けるのは 
かなり根気が いったものである。
 
 
 
ところが 今は メールがある。 
 
 
 
ちょうど 3年生だったうちの娘の周りでは 
自分のメアドを持つのが流行っていて 
メールのやり取りが 盛んになりはじめていた。 
娘は 日本に戻ってからも 毎日のように複数の友人たちと 
メールを交換していたので 現代っ子の事情は違うねぇという話をした。
 
 
 
 
すると A子さんをはじめ みんなが 
「うちの子も メールしている。」という。
 やっぱり 今の子たちは そうなのね、と思っていたら おや?
 B子さんが言う。 
「うちは 娘の親友から手紙がさっそく届いてたかな~。
 やっぱり すごく仲がいいと メールより 手紙ってことに
 なるみたいよ・・・」
 
 
 
その時期 アメリカの学校では 
遠くにいる友達に手紙を書こうというプロジェクトをやっていて 
娘のところにも かつてのクラスメートから手紙が届いている。
 
 
Bさんのところに来た手紙も 学校の課題で送られた可能性が高いが
それは 言わない。
 
 
 
 
現地校で 日本人とばかりつるんでいて 結局 アメリカ人の友人が
一人もできなかったような子もいたが その子の親も 
「うちの子も 異性の子からも メールがくるみたい・・・」などと言う。
 
 
 
いつの間に モテモテに???
・・・・まぁ いいけど。
 
 
 
 
その上 母たちは 日本の小学校で始まった 
英語の授業にも 口出ししているという。
ネイティブの先生に 母親自ら出て行って
「 うちの子は ニューヨークから帰って来て 英語がペラペラだから 
 もっと個人的に話しかけてほしい 」と 要求しているそうだ。
 
 
 
 
ニューヨークでは「これください」と言うにも苦労していたあなたが???
自分から英語で話しかけた???
 
 
 
 
そして 話題はお決まりのお受験や 
いかに子供の英語をキープさせるかとか
英検の準一級を 誰が持っているかという話になる。
 
 
 
まぁ 最後は さすがに子供の話題ばかりもどうかということで
定番のアンティーキングや アメリカで買っておけばよかったもの、
なつかしいものなどになったのだけど 
結局は NYでしていたのと同じような話だった。
 
 
 
 
旅に出ると すべてはいい思い出になる。
辛かった出来事も しんどかった経験も 
時の経過とともに 美しさを増す。
 
 
 
しかし 友人たち思い出は 美しくなりすぎていて 
ほとんど 原型を失っていた。
 
 
 
 
もう少し時間をかけて熟成すれば どんな経験も 
そのままで美しくなるのに
なぜ 整形手術を施してまで 美化してしまうのか?
 
 
 
 
ネガティブな経験や苦労話も 笑い飛ばせるようになって初めて
本当の意味で 海外生活を消化できたと言えるのではないだろうか?
 
 
 
 
せっかくの経験なのに、もったいない。
 
 
 
こうして 夢の海外生活は 夢物語のまま 語り継がれるのだろう。
 
 
 
 
 
チーン、合掌。
 
↓ ↓ ↓
 
 

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