NZの秋
3日(土)つまらないテレビを避けてビデオを借りて見ている。黒澤明監督の「わが青春に悔いなし」二度目だが、熱い学生時代を思い出すには格好の作品だ。先日大林宣彦監督の講演でも紹介されていたが、黒澤監督の平和や民主主義についての姿勢がよくわかる。
ストーリーは1932年の京大事件をモデルにしているが、滝川幸辰教授の娘とゾルゲ事件の尾崎秀実が結婚するというまったくのフィンクションだが、時代背景はそのままだ。滝川教授の「刑法読本」に妻だけが姦通罪で問われる刑法の不当性を論じたに過ぎない。
弾圧の口火を切ったのは当時の右翼系政治家だが、直接懲戒を迫ったのは時の文部大臣・鳩山一郎(由紀夫氏の祖父)だった。京大の法学部教授の辞表提出や学生たちの退学届にとどまらず、同志社や立命館、そして全国の大学へと広がった。今ではあり得まい。
NZの西海岸
この事件は当時高まりつつあった社会主義者への弾圧にとどまらず、自由主義者にも弾圧の手が伸びるきっかけなった事件と位置づけられている。国賊、スパイの烙印を押された尾崎秀実は日本の中国侵略に反対し、戦線の拡大を阻止しようとした真の愛国者だった。
放射能の恐ろしさを今回はストロンチウムとプルトニウムに見てみよう。化学物質名を見るだけで頭が痛くなる私だが、立命館大学名誉教授の安斎育郎氏の解説はわかり易い。福島原発の62キロ地点でストロンチウム90が、原発の敷地外からプルトニウムが検出。
ストロンチウム90はセシウム137同様、ウランの核分裂反応で生成される。問題は食品汚染によって体内に取り込まれることだという。体何取り込むと、セシウム同様魚や骨に集まる傾向があるという。半減期は50年もあり、なかなか出ていかないのが厄介だと。
NZの森
体内に入ったストロンチウム90はベーター線しか出さないので、機械では計測不能で、尿などの排泄物を測って推測せざるを得ないと。小魚に含まれれば、食物連鎖でより大きな魚に蓄積される心配があり、今後しばらく近海の魚介類の監視が必要だという。
プルトニウムは元々自然界に存在しない元素でウラン238に中性子が当たると239ができ、さらにプルトニウム239に変わる。プルトニウム239は半減期が2万4千年と途方もない長さで、これも体内に取り込むと体外に出て行かず、骨や肝臓に蓄積すると。
ストロンチウムもプルトニウムも原爆製造か原発の運転でしか生まれてくるものではないわけだから、我々はあえてそんな危険なものを選択して生み出しているわけである。今後最大の問題はメルトダウンして廃炉にする原発から危険物質をどう取り除くかだ。
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