クイーンズタウンの風景
1日(木)88年前の1923年9月1日。関東大震災の日である。今年は誰もが震災の日を意識したのではないか。改めて震災の恐ろしさに思いをいたし、歴史に学ぶ一日にしたい。今日も今回の震災の被害状況が1面の隅に掲載されている。死者1万5756人、行方不明者4460人、避難・転居者8万2945人とある。
関東大震災の被害を復習してみると、震源は相模湾沖、午前11時58分。マグニチュード7.9。被害は東京、神奈川を中心に関東全県に長野など10県に及び、死者10万5000人余、被災者190万人、全壊10万9000棟余、全焼21万2000棟余となっている。
関東大震災の被害が大きかったのは、お昼時でどの家庭でも火を使っていたこと、この日能登沖にあった台風の影響で強風が吹き荒れていたこと、木造家屋が多かったことなどが挙げられている。私は吉村昭氏の「関東大震災」で初めてその惨害の詳細を知った。
QTの風景2
関東大震災は被害の大きさだけで歴史に名を残したわけではない。混乱に乗じて朝鮮人へのデマが撒かれ、各地で朝鮮人虐殺事件や甘粕事件など社会主義者への虐殺、弾圧に利用されたことである。この教訓は阪神淡路大震災で生かされたが、デマはあったという。
関東大震災の翌年に今の建築基準法の基になった「耐震基準」が初めて示されたという。その後も新潟地震(64年)や阪神淡路大震災(95年)など巨大地震が起きるたびに、耐震基準は引き上げられてきた。よく言われるように、地震は避けがたいが、震災は避けられるとの叡智である。
その意味で今回の東日本大震災は津波による被害は避けがたい部分はあったにせよ、原発事故は明らかに人災であった。日本列島は地震帯のまさに真上にあり、しかもこれほど活断層の集中している国はない。さらに昔は未知だった海底プレートの境界上にあるのだ。
QTの秋
地震の避け難い国で、しかも世界で最も確率の高い国で原発をエネルギーとして選択すること自体が間違っていたと学ばなければ、今回の震災を教訓とすることができない。何度も書くが、原発保有国は世界200か国中、30か国に過ぎず、必要不可欠などと言えない。
日本の原発保有は原子力の平和利用を建前としているが、自民党の故・中川一郎氏がはしなくも言っていたように、プルトニウムの保有量だけで核抑止力になる(90日あれば原爆を製造できる能力が日本にはあるという)という政治的・軍事的意図が隠されている。
地震、津波、建築などの研究者がどれほど過去の災害から学ぶべく研究をしてその対策を提示しても、今回の東電をはじめ電力会社がコストを理由に対策を講じない、それを見て見ぬふりをするか積極的に容認するような政府であれば国民の命など守れるはずがない。
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