世界一早い夜明け
29日(日)保安院の発表など信じたくもないが、これはIAEAという国際機関への報告なので信じざるを得ない。福島原発事故で放出された放射能の量である。福島1~3号機から放出されたセシウム137の量が広島原爆の168・5個分だというから言葉を失ってしまう。
もちろん、私も今回の事故で初めて知ったことだが、セシウムには半減期が30年の137と半減期2年の134があって、ストロンチウムとともに厄介な物質だということ。チェルノブイリでも長く空気中にとどまり、25年たった今でも30キロ圏内は居住禁止区域である。
その量は56%に及ぶというのだ。あの事故で数日間に放出されたセシウム(他の物質も)空気中を降下したり、雨や雪とともに森や川に流れ込み、土壌や水を汚染し、動植物に取り込まれ、食べ物を通して私たちの体内に蓄積されていくというのである。
対日本軍用トーチカ
最近ようやくこの汚染された土壌の除染が大きな話題となり、学校や幼稚園の土を削る映像が流される。仮に第一原発からのこれ以上の放出が食い止められたとして(怪しいが)すでに流れ込んだ川や森、下水の汚泥の除染はこれからである。気が遠くなってくる。
不幸にして体内に入ったセシウムはどうなるのか。代謝や排泄によっても減っていくという。体内の放射能が生物学的な過程で減っていくことを「生物学的半減期」と呼ぶんだという。セシウム137の生物学的半減期は90日だから3か月で半分が出ていくと。
ところが、ストロンチウム90は半減期は28年なのに、体内に取り込んだ場合は骨の場合50年、ウラン238の半減期は45億年、体内半減期は100日、プルトニウム239の半減期は2万4000年、この体内半減期は100年。これらの物質はどのくらい放出されたのか。
ネイピアのヨットハーバー
ストロンチウム90は広島原爆の2.4個分、ヨウ素131は2.5個分だという。大人よりも体重の軽い幼児などは、同じベクレル数を食べても被爆線量が高くなるというから、立命館大学名誉教授・安斎育郎氏が言うように、先ず子どもや妊婦を対象とした対策が重要だ。
一昨日朝のNHKの番組で下水から出る汚泥や校庭を削り取った土にセシウムが含まれ、その一時貯蔵場所をめぐる議論が行われていたが、そのまま捨てられない核廃棄物の難しさである。一時全国から受け入れで手が上がったものの、その後受け入れに消極的になったと。
それを地域エゴという人もいるが、簡単ではない。先日管首相は福島県内での一時貯蔵施設の受け入れを要請した。放射能の拡散を考えると、福島の人々には悪いが、それ以外の選択はないと思う。唯一六ヶ所村の一時保管施設は現在稼働中の原発ゴミで一杯なのだ。
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