ミルフォードサウンド
25日(木)昨夜は気の合う現役の仲間二人と久しぶりに美味しい酒を飲んだ。話題は海外の旅の話や経験談。二人とも私のブログの愛読者でまとめてコメントをいただく形になった。当然日本の政治や原発問題、サッカーにまで話は広がり、あっという間の3時間。
加藤氏は「戦争の時代もそうでしたが、我々はどうもマスコミ報道を含めた『世論』に流されやすい傾向がある。一方、威勢のいい『大本営発表』に乗せられてしまう。このような国民の姿を見ている為政者やマスコミは国民を舐めてかかる気性を生じ、情報を握る政府、官僚、企業が『本当のこと』や『都合の悪いこと』を隠したがる悪循環を生む」
例えば、1944年6月のサイパン陥落で日本が戦争に負けるであろうことは「天皇も近衛文麿も大本営も国家の中枢にいた人たちはみんなわかっていた。けれども、事実をひた隠しに隠した。なぜかと言えば、国民の前に真実を伝えた時の国民の反応が恐い」からだと。
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政府が立ち上げた「事故調査・検証委員会」(委員長=失敗学の畑村洋太郎)の活動は期待を持って見守っているが、今朝の新聞にも3年前の08年に福島沖でM8以上の地震が起きた場合、10メートルの津波が起きる可能性の試算結果を保安院に報告していたと。
保安院はそれを受け、対策を口頭で促したとしているが、東電はそんな指示を受けていないと否定。加藤氏は「原因究明を優先し、責任追及はしない」との畑村発言を高く評価し、「責任者を裁くことが優先されますと、現場の人や当事者は誰も傷つかないような方向で無意識にウソをつきます」といい、責任追及放棄ではなく後日の責任追及のためだと。
そして、現場がウソをつく、失敗を隠すということがなぜ起きるかについて、極めて重要な指摘をしている。「中途半端な実績主義、成果主義、実績に応じて給料が決まる制度が裏にあったからではないか。いわゆる論功行賞です」まさに学校の現状にも当てはまる。
加藤氏は対談を通じて、日本の政府も企業も日本があの戦争で犯した過ち、トップマネジメントの在り方に何も学んでいないと強調している。日本軍は兵站、つまり燃料,食料武器すらもきっちり補給体制を整えないまま兵士を随時送り込んで全滅させるだけだった。
「東京電力の本社の迷走ぶりと、福島原発の現場で奮闘する吉田所長とを比べると、まさに戦時下の日本軍の悪しき構造を連想させます。吉田所長がいざという時に、この人に情報を上げよう、この人に最終判断を任せよう、と信頼された経営陣が東京電力に果たしていたのか?」池上氏は「上をバカにし始めると、情報をあげなくなりますものね」とうなずいている。マスコミはこの時こそ、政府や東電本社を追求すべきだったのだ。今も。
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