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マラソン

今日はちょっと真面目な話を。

学生時代とは違い、社会人生活というのはマラソンにも似てとても長い。その間、結婚したり、子供ができたり、転職したり、昇格したり、降格したり、いろんなことが起こる。

そんな中、日本とアメリカやUKとの職業意識の違いについては、明らかな差があると感じる。

ひとつは、職業の専門性。

UKでもUSでも総合職として、どの部門、どういう職種になるかわからないけど就職するということはほぼない。

学生時代から、専門分野を勉強して、その道に沿ってインターン等を経験して、就職するときには、ジョブディスクリプションがばっちり明確で、自分は何屋さんかというアイデンティティーははっきりしている。

わたしは、マーケティング屋です、ファイナンス屋です、、、等。そして、年齢による自動的な昇給はないので、みなポジションを狙えるように、就職後も一所懸命資格や学位をとろうとする。夜に学校いくひとも結構多いし、それにたいして会社は時間の自由をみとめたり、ときとして補助したりすることもある。

一方、日本では、人事ローテーションでいろんな部署を経験していくことが多いが、大前提となっているのはその会社で長く務めるということ、つまり、高度成長期に日本が作った終身雇用システムの残骸がまだまだ生きているというわけです。

ところが、昨今はデジタル化の波や昨今の状況もふくめ、昨日まで安定していた業界が、突然不振になったり、倒産したりということで、企業の浮沈がより激しくなってきている。

なので、専門性を意識せずに働いていると、その会社が不振になったとき、そして外に出ないといけなくなったときにまごつく。

二つ目は、仕事というものに対するリスク管理。

これはアメリカと欧州では少し感覚が違いますが、アメリカでは、会社はパッケージを用意すればいつでも解雇できる環境と言っていい。そうすると、当然に人々はリスクに備えて自分の価値をすこしでも高めようと努力する。専門性に磨きをかけたり、意図的にスキルアップのために転職したりと。

一方、日本では多くの人が自分と会社の関係はおそらくずっと続くのではないかと思っている。そうすると、必然的に自分の専門性やスキルを上げていこうという意識があまり高まらない。

語学というのもその一つで、わたしがお付き合いしてきたアジアや欧州の国々で英語が母国語でない人たちでも、ビジネスでより高い収入が得られる仕事につくために、一所懸命語学を身に着けようとする人が多いように感じる。

そして、そこそこ第二外国語がしゃべれるようになったら、面接でも「自分はしゃべれる」と自己主張をする。一方、日本人はそこそこしゃべれても、「まだまだしゃべれるレベルではありません」と言う。そして前者の方々は、海外との会議なんかでも一所懸命しゃべろうとする。一方、日本人は人前で間違えるのが恥ずかしいと、できるだけしゃべらないようにする。

今、まさに世の中は大きくかわりつつある中で、今までより多くの人たちが、リスクに備えて自分の価値をどう上げるべきかということを考え始めているのではないかしら。

自分自身を考えても、年齢とともにビジネスパーソンとしての劣化は避けがたいのではあるけども、それを努力で食い止める、あるいはさらに上がるようにする、、、、

最近では、コーディングの自己啓発コースをやってみたり、したけども、いまいち自分に合うとは思いがたいので、ここは一番、やっぱり英語の勉強をいままで以上にやるしかないかなーーと思ったりしている。

さて、ディクテーションでもやるか、、、

老兵の闘いは続く。

おわり。

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