3月12日の出来事。
タシエの学習発表会。9月からこちらではsecondaryになり、日本でいう中1になるタシエ。
小学部の学習の集大成となるこの発表会は、とても重要で、約半年かけて準備をします。
テーマは決まっていません。
生徒は自分が学びたいことや発表したいことを自分で調べて、自分で発表のやり方を考えて、そのために自分はどこに学びに行きたいかを学校に提出し、学校はそれをアレンジしてくれます。
タシエはコミックをテーマに選んだため、日本文化センターやウズベキスタンの大学のアニメ研究会などにインタビューに行きたいと希望を出したのですが、そうすると、みんなが他の授業をしている時間に1人遠足として、先生と遠足に他の子もそんな感じ。
発表会の場は、学校の敷地内の一棟丸々G5の生徒に与えられ、生徒たちはこれまた自分たちの発表の場にふさわしい部屋を自分たちで選び、飾り付けをして、BGMを選び、演出します。
日本とはまるっきり違うやり方。何一つ決まり事はなく、権利だけが与えられます。
この学校に入学してすぐに、この発表会の準備が始まったため、タシエは最初、アタフタしていました。テーマを与えられ、権利ではなく禁止事項を与えらる日本の教育に慣れてしまっていたので、「何でもやっていいですよ」と言われると、何もできなくなってしまう日本人の弱点ですね
周りの子たちの様子を研究し、少しずつ「自由」の中で学習する事を学び、最後の2か月でようやく本格的な準備に取り掛かり、ギリギリで終わりました
タシエは英語でプレゼンテーションをするのは困難であると自分で判断し、喋れなくても出来る「漫画講座」を出し物のメインにしていました。キャラクターの描き方を用紙にまとめ、絵を教えていたタシエ。
天晴れでした!よく考えた!コミックというわかりやすさもあり、タシエのスペースは大盛況でした✨✨
親バカですが、ほんとに逞しいです。
言葉が分からない中、プレゼンテーションしろとか言われたら、私だったらたぶん泣きたくなる。
いっぱい褒めてあげようと思います。
この棟を自由に使って良し!と言われたらしい。
タシエのスペース。英語でのコミックの描き方の説明文もちゃんと書けてた!
「英語が出来なくてもみんなに楽しんでもらえるように」と、考えたキャラクターの描き方講座。
友達とペアで、ビジネスについて、起業ゲームをやっている子も。大人も勉強になります!
ビジネスがテーマだけあり、服装もスーツ!自分のアピールのやり方・魅せ方を知っている子が多い!これも、日本の子は弱い気がします。
こちらはLEGO。小さい頃からLEGOが好きという男の子がLEGOの素晴らしさを熱く語っていました。
宇宙をテーマにしている子たちは一部屋丸々宇宙スペースにして、合同で部屋を暗くしプラネタリウムを流していました。個々の研究を際立たせるために、同じテーマの友達と協力し合う。これも勉強の一つですね。
タシエのキャラクター講座も盛況!!頑張って!と、邪魔しないように遠くから見守る。
この子はお医者さんを目指してるらしく、コロナウィルスに対する自分なりの見解を述べていました。英単語が専門用語すぎて、私はほとんど理解出来なかったけど、すごい!ということはわかりました
発表にふさわしい場所も、与えられるのではなく自分たちで選びます。ボクシングをテーマにしたこの子は、サンドバッグをぶら下げられる場所を選び、パンチ講座を開いていました。
動物をテーマに選んだこの子は、自然の中で発表したいと棟の外で。自分の家から犬も連れてきて、犬との触れ合いコーナーも作っていました。自由だ
しばらくしてまた覗きに行くと、またまた盛況で、ちょっとテンパる香慧の姿が
無事に発表会を終えた後は、みんなでパーティー。
机の上に登ってるの担任の先生です「みんなよくやった!乾杯!」って 自由すぎるー(笑)
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