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パブ文化

さて、今日のお題はパブ。

ロンドンに行く楽しみのひとつとしてパブに行くというのがあります。とくに夏場で天気の良い日はパブの外で立ち飲みする人多数でこれこそ夏のロンドンの風景って感じです。

これから寒くなる季節もまた良し。パブに入って暖をとる、あるいはスポーツイベントで盛り上がる。。。。。

長らくパブというのはそれぞれの街でのコミュニティーに深く根差していました。今もそういうお店はたくさんあります。わたしが住んでいた街にも2つほどパブがありましたが、特に週末のお昼などは、近所の年配の方々のたまり場、つまりコミュニティーの場となっておりました。日曜などはやはりサンデーローストですよね。

そのパブなのですが、実は2つの形態があるとのこと。ひとつは比較的大きな資本、つまりビール会社などが経営するパターン、そしてもうひとつは個人経営。

ロンドン市内のパブにいくと、よく外に特定のブリュワリーの看板が見られますが、こういうのがよくあるビール会社経営のパブ。経営といっても箱の持ち主がビール会社で、店主はこれを借り、家賃を払い、そして売上の一部をロイヤルティーとして払うとか。お店にはいりますと、そのブリュワリーのビールがシリーズでずらっとならんでいるのでわかりやすいですね。

ロンドン市内の地価が高いところの多くはこの形態なんじゃないでしょうか。

一方、地方はもとよりロンドンにも個人経営のお店はあるのですが、寂しいことにそういったお店の数が減っているらしいです。

原因は地下の上昇とビール等の仕入れ原価の上昇。価格に転嫁すればお客さんが減る。。。。

やはり、個人経営のパブほどお店のカラーがでますから、いいんですけどね。とくに地方なんかは、そういったパブが街からなくなると、地域の人たちのたまり場がなくなるわけでして、これは結構寂しい話です。

ところで、ロンドンのパブの食事はこの10年くらいで本当に変わりました。とくに系列のお店なんかの影響でしょうか、今や料理は古めかしいイギリススタイルではなくって、おしゃれなモダンヨーロピアン的な料理が普通にでてきます。メニューみるとびっくりですよ。お店の外観からは想像しにくいような料理がでてきたりします。

なんか、これを書きながらも懐かしくなってきました。

そしてJakeがパブで好きなもの、、、それはとてもささいなことなのですが、個人経営のパブにはよくエントランスの前あたりに小さな黒板があります。これはお知らせボードみたいなもので、入り口付近にたててあります。そしてそこには店主からのメッセージがチョークで書かれています。

あるときは、今日の一押し料理。あるときは放映されるスポーツイベント。そしてあるときは、店主のつぶやき。。。

このつぶやきが実におもしろいのです。さすがイギリス人のユーモアって感じで、ニヤッと笑えるケースが多い。

時に辛辣なものもありますが。。

忘れもしないのが、あの2016のBrexitが決まった日の近所のパブの黒板。夕刻近所を歩いていると、そのパブの前を通りかかると店の前にある黒板には店主のつぶやきが。。。



「 What have we learnt from history? Nothing! 」

おわり。





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