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こんにちは、hisakrapです。(^^)/
1/6スケールHONDA CB750Fの3Dスキャンの続きです。
今回は、Part8の記事の補足です。
Part8のおさらい。
下の図は、クランクケースのスキャンデータです。(ply形式)
約8MBのデータになっています。
下の図は、stlファイルに変換したデータです。
スキャンデータの頂点を減らさず、そのまま変換した状態で約45MBに増えました。
下の図は、FreeCADで1時間かけてソリッド化したデータです。
データ容量が175MBまで増えてしまいました。
キレイにスキャンできたとしても、ソリッド化した後にデータ容量が大きくなってしまうとCADでの扱いが困難になってしまいます。
そのため、Part8の時点では、暫定として軽量化したデータを使っておくことにしていました。
下の図は、スキャンデータの頂点を1/10まで減らした状態のソリッドモデルです。(約17MB)
おさらいは、ここまで。
ソリッド化データの軽量化キレイにスキャンできるのに、そのままだとデータが重くなってしまう。
だからスキャンデータを粗くして、データを軽くする。
これは非常にもったいない!
なんとかキレイなスキャンのデータを維持して、ソリッド化したデータも軽くしたい。
Part8以降、この課題を模索していました。
そして1つの方法を見つけましたので、ご紹介したいと思います。
分割してアッセンブリーする方法はいたって簡単です。
ソリッド化したデータを一度分割し、アッセンブリーとして組み合わせるだけです。
図で説明します。
3Dスキャン→メッシュ化→ソリッド化、ここまでは以前と変わりません。
下の図は、先ほどの175MBのモデルです。
この175MBのモデルに、作業平面を作成します。
作業平面を使ってスケッチ平面を描き、モデルを分割します。
もとのデータが重いので、この分割も30分以上かかりました。
分割したデータができました。
モデルを半分にしましたが、データ容量はまだ157MBあります。
最後に、分割したモデルをアッセンブリーします。
下の図は、モデルの分割を間違えておかしなアッセンブリーとなっていますが、
157MBのモデルが2つアッセンブリーされて
15MBのデータに変わりました。
その他の事例下の図は、頂点を減らして軽量化したシリンダーのモデルです。
約18MBあります。
下の図は、分割してアッセンブリーした状態ですが、
約2MBまで軽くなりました。
まとめ理屈は分かりませんが、1つのデータで扱うより分割してアッセンブリー化した方が軽くなることは確認できました。
これで、スキャンの精度を落とさず、ソリッド化してCADに組み込むことができます。
モデルを一度半分にしてアッセンブリーするだけで、データ容量が1/10くらい軽くなりますので、難しいことはありません。
多少時間はかかりますが、空き時間をうまく使えば効率よく作業できると思います。
参考になりましたら、お試し頂ければと思います。