*掲載写真が尽きたNZの思い出を再掲
6日。忌まわしい原爆投下の日である。8時15分、黙とうをささげた。この1年間で原爆症で亡くなった方は5785人、今までの合計は275230人に及ぶという。原爆投下直後の死者が約14万人とされているので、66年の間にほぼ同数の命が奪われたことになる。
原爆の投下は人類史に残る犯罪的行為に違いない。しかし、東京大空襲をはじめ全国空襲が本格化しており、沖縄も陥落した後の、7月26日に日本の全面降伏を迫るポツダム宣言が発せられた。この時昭和天皇をはじめ、政府や軍が国民を思い受諾していれば・・
間違いなく、広島・長崎、シベリアや残留孤児の悲劇はなかった。この悲劇の責任を結局誰も取らなかった。おひさまの時代に国民は芋のつるを食べ、塩や味噌さえ配給になるありさまだったのに、五十六率いる連合艦隊の大和などの艦内では黒塗りの膳にビール、鯛の刺身に塩焼き(辻正信の証言)が連日振る舞われていたなど国民は知らなかった。
クックの姿はさまざま
人間的にも五十六がそれほどすぐれた人物とはどうしても思えない。長岡に2男2女の子供がおりながら、私が知っているだけで妾が3人もおり、撃墜される最後の出征も長岡からではなく、広島の愛妾宅からだった。伝記作家は当時の風習だったと問題にもしない。
食うや食わずの時代に国民の命を預かる一国のリーダーがそのような生活態度であったのに「英雄」視してよいのかと私は言いたい。そもそも1945年中の数々の悲劇の発端は1941年に始まった真珠湾攻撃にある。負け戦と誰よりも熟知しつつこの作戦を推進した五十六の責任は極めて重い。それを裁可した昭和天皇の責任はいうまでもない。
五十六が日独伊3国同盟に反対したことで平和主義者に仕立て上げるのも間違っている。彼は一方でヒトラーの欧州における電撃戦を称賛もし、最終的に日米開戦やむなしに至ったときは米国に打撃を与え、短期決戦で和平に持ち込むという甘い見通しを立てたのだ。
クックはNZ最高峰
山本五十六を演じる役所広司は嫌いでもない。いつも思うのだが、役者というものは、出演の話が来た時に、映画の内容が自分の思想信条に合致するかどうかは問わないのだろうか。少なくとも吉永小百合さんや故・杉村春子さんは戦争賛美の映画は拒否すると思う。
役所はクランクインの際、「戦争について考えてもらえればいい」と語っているが、その意味がよくわからない。新聞社のデスク役の香川照之が「戦争を煽るメデイアの怖さを見て欲しい」ならわかり易い。映画の内容は見てみなければわからないが、五十六の行動を否定的には描いてはあるまい。五十六を単なる平和主義者に祭り上げるようなら、日本人の歴史認識を問い直すことにはならないし、悲しいだけだと思わざるを得ない。
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