今日二発目のポストです。
私が参加しているバドミントンのクラブは、概ね20代、30代前半の若者がほとんどです。55歳の私は超例外的存在なんですが、それでもみんな普通に接してくれるのでとても幸せなのです。
そして、たまに仲間と飲みになど行きますと、いろんな話をするのですが、世代の違う若者たちとの話にはいろんな発見があります。
その一つがシェアハウス。
実に多くの若者がシェアハウスに住んでいるのを知ってびっくりです。特にうちの場合は同じ趣味のメンバーが集まるということで、複数人数で借りて住んでいるとのこと。
なんかようやくそうなってきたかと思いました。
なぜかというと、ロンドンでは若者がシェアに住むのはあたり前。結婚してもシェアに住んでいる人は結構います。
子供ができると独立して住むようです。
理由は簡単、皆お金がないからです。
移民の人たちは概してお金がないことが多い。そしてイギリス生まれのイギリス育ちの人たち、それも大学を卒業するような若者でも、大学に行くのにローンを組む人が結構いるのです。
なので卒業するときには、2、3万ポンドのローンを抱えているというのはごくありえる話で、そうすると家賃が勿体無いので当然シェアという選択になります。
移民してきた人たちや、親が移民の人たちなども高収入の仕事についていないケースが多いのでやっぱりシェア。
こうなりますと、何も家ばかりの話ではありません。
若い女性がブランドもののバッグを持っていることはロンドンではあまりないと思います。皆、分相応の持ち物でおしゃれしようとしています。
家電製品なんかもそう。
若い夫婦がシェアをでて、フラットに引っ越します。その場合、借りるわけですが、ロンドンでは賃貸物件のほとんどはファーニッシュド、つまり家具付き物件なのです。家具やベッド、そして私が住んでいたフラットは、キッチン用品も全て揃っていました。
そうしますと、当然にそれは大家さんが用意するわけですから、ある程度コストパフォーマンスの高い家電ということになりますので、洗濯機や冷蔵庫もだいた2万円−4万円くらいのものとなります。これは現地ではごく普通。
洗濯機なら、自動お掃除モードや糸くず除去とか特殊なモードは絶対にありません。冷蔵庫でもラップ不要の湿度管理とか、チルドとか絶対にありません。そして誰もそんなものを必要としていません。冷えれば十分、洗えれば十分。
ランチなんかも、多くの人たちは夕食の時に少し多めに作って次の日のランチに持って行ったり、あるいはパンとチーズを持って行って、会社のキッチンでサンドイッチにしたりとかで済ませることが多いのです。ロンドンではそれがあたりまえ。
一方、日本の若者たちはいそいそと会社近くの美味しいパスタのお店なんかに出かけたりします。
このあたりは本当に大きな違いだと感じました。
あと、携帯。
日本の若者はやっぱりアップル派ですよね。統計をみても日本で販売されるモバイルの過半数が高価なiPhoneです。しかし、イギリスでは半分以下です。安い機種が多い。アジアも同じ。そしてアメリカでも50%には及びません。
一旦外に出てみた目で日本を見てみますと、本当に「小金持ち」の国だと思います。
皆がある一定のお金を持っていて、それなりに小さな贅沢をしています。
日本人の中に根ざしている「西洋」という言葉。
なんか我々よりもおしゃれな生活をしているという妄想。
全くそんなことはありません。
むしろ若者たちは日本よりもずいぶん質素だし、分相応に生活を楽しんでいるのです。
旅行ではわかりませんが、実査に暮らしてみると、その生活感の違いというのは実に歴然としているのでした。
経済力が落ちた、世界2位から3位になったと嘆く方もいますが、それでも十分世界でも稀に見る経済大国であるということはほぼ間違いないと思います。
ただ、生活の豊かさ(ライフワークバランス)という観点ではまだまだその地位は低いように思えますが・・・
おわり。
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