今朝、ニュースサイトを見ていると、つぎのような記事を見つけました。
「日本の労働生産性が、先進7か国で最下位、アメリカの3分の2であることがわかった。
日本生産性本部の調査によると、日本の労働者が1時間あたりに生み出す成果(=労働生産性)が4733円で、アメリカの3分の2にとどまることがわかった。
生産性の向上は、賃上げや、企業の国際競争力強化につながるとして、日本はAIやITなどを活用した省力化や自動化を進めることが必要だとしている。」
という記事ですが、コメントをされている偉い方は、おそらく本質的な問題はおわかりでないように思えます。別に他の国々がものすごくAI化が進んでいるわけではないですよね。にもかかわらず、それを解決策に、、、、、、
これ、海外に住むととても簡単にわかります。
まず、ものを運んだり、掘ったり、レジをうったりするような比較的簡単な仕事は、複雑な知識やコミュニケーションも必要ないので移民の人たちがやることが多いのです。そして高等教育を受けている人(移民含む)たちは付加価値の高い仕事に従事します。
なので、大学を卒業した人がレジをうったり、コーヒーを運んでいるということはあまりありません。
それと、金にならないサービスはやりません。ロンドンでは、宅急便の2時間毎の時間指定などありません。日にち指定すらできないケースがほとんどです。日にち指定できても午前、午後も指定できません。
スーパーでは丁寧にアイテム毎に袋にいれてくれたりしません。むしろ袋もくれませんから。笑。 日本では一人がレジを打って、一人が袋に入れるみたいなケースが見られます。とくにデパートでは。
こういうお金がとれないサービスに人を投入する、しかも一定の学歴の人を投入したりすることが、全体として生産性の効率を落とすということになるわけです。
そりゃ2時間毎に指定できて、料金がかわらなければ快適だし、レジでお豆腐や魚を個別ビニールに入れてくれたら快適です。
しかし、恐ろしいことに、この「快適」のために、生産性が先進国でも最低という事実に甘んじているとしたらどうでしょう?
本来、新たな価値を生むために投入できる労働力を「快適」のために投入していると、、、、、
オーバーサービス、、、、そんな言葉が頭をよぎります。
あくまでも私見ですが、元Londonernoの目線で見た記事の解釈です。
おわり。
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