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NO1748 「おひさま」の時代(2)

洪水を防いだ大河津分水可動堰
洪水を防いだ大河津分水可動堰 3日(水)晴。暑さが戻ってきたが、31度どまりで、先月の比ではない。もちろんクーラーは一度もつけていないし、週3回のテニスも通常通りやっている。今も外気温、室温とも28度で扇風機もいらない。夜は23~24度まで下がり、さらに快適なのは実にありがたい。

 すでに8月に入り、戦争にまつわる記事が増えてくるだろう。8月1日は新潟県で本格空襲を受けた新潟県第二の都市、長岡空襲の日だった。1480名の犠牲を出した。新潟市が原発投下予定地とされたために外され、長岡が選ばれたのである。近郊には模擬原爆も投下され、4名の死者を出した。

「おひさま」が全国民の涙を振り絞ったのは、中国との戦争が本格化した1937年頃から敗戦までの日々だった。食糧難による生活の苦しさはもちろん、それ以上に家族の間でさえ本音でものをいうことがはばかられ、自分を押し殺して生きねばならなかった日々である。

最新の可動堰
最新の可動堰 「生きて帰って」とか「早く戦争が終わってほしい」と心の中で思っても、口にすることもできない苦しさ、悔しさの方に心が動く。今の日本人は何かにつけて北朝鮮や中国の人々の不自由さをあげつらい、嘲笑う傾向があるけれど、つい60数年前の日本だったことを忘れまい。

 私の父は2歳にもならない私を置いて、中国に出征し、幸い生還した。隣の神社で壮行会が行われた時も母は現場にはいかず、二階の窓から父を見送ったという。行けば泣いて世間の笑いものにされることが父に対して申し訳ないと思ったのだと聞いたことがあった。

 そこまで人間の感情を押し殺させる社会とか教育とは一体何なんだと思う。それが日本人の美徳だというなら間違っている。シンガポールのチャンギー刑務所で戦犯として処刑されていった135名のことを調べたことがある。多くの本には“天皇陛下万歳”と叫びながら死んでいったと。私が調べた処刑に立ち会った日本人教誨師の証言によれば、それは一部の将校連中で、大半の若者は“お母さん~”だったと。こっちが史実に近い。

西川の水も調整
西川の水も調整する 家族関係でも小説「不如帰」の中に登場する浪子は夫の出征中に義母に一方的に離縁され「二度と女には生まれない」と言って、死んでいった。陽子の父母や嫁ぎ先の丸山家の人たちは実に人間的な人たちで陽子は救われた。どちらも事実だろうが、浪子のような家族関係を生んだのも又天皇制家族観と教育のしからしめた事実であったのだ。

 私が言いたいのは、おかしいと思ったことはおかしいと言わなければ、何事も歴史を前に進めることができないということである。電力会社に買収された大半のマスコミや権力によるやらせによって「原発は安全で安い」という大嘘に対し、おかしいじゃないかと声を上げることの大切さである。もう二度と「おひさまの時代」を再来させてはならない。  

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