和食が世界遺産に指定されて海外でもより一層和食に対する注目度が上がっているといえます。
先々週はLAにおりましたが、特に日本のラーメンなんて言うのはもう現地を席巻しています。ものすごい勢い。
美味しいお蕎麦やさんも出展しているし、サンタモニカあたりはお寿司もあるし、日本食ブームになりつつあるのでしょうか。
一方、その質はと言うと、、、、、これは本当に様々です。
ラーメンあたりはある一定のレシピさえ作っちゃえばどうにでもなるような感じなのですが、本当の意味で美味しい居酒屋とか和食店はまだまだ少ないと言うのが現状でしょう。
これはロンドンでも同じです。
その理由は?
まず和食といえば、魚だけど、そもそもロンドンにもパリにもLAにもすぐに刺身にできるような新鮮な魚がないそうです。これは現地の料理屋さんが言っていたので間違いなさそうです。
いくつかかの理由があり、一つは漁師さんが処理をしないこと。次が輸送。この2つによって、中央市場の時点でもう日本とは比べものにならないものになっちゃっているとのこと。
あのパリですらそうだそうです。
さらにはビザの問題があります。ひと昔前までは、イギリス政府は料理人にもビザを発給していました。ところがここ数年、料理人や美容師、マッサージ師などにはビザが出なくなったそうです。要は、別に日本人じゃなくても練習したら和食くらい作れるでしょと言うこと。
そして一番の原因と思えるのが、溢れるチャイナマネーなど、外資のお金が和食と言うキーワードに目をつけて、どんどん和食のチェーンなどを作っていると言うことです。
スペインのセビーリャに行った時も、タパスに疲れたころ、ホテルの人が和食があるって言うのでいったところ、確かに居酒屋って書いてあるは、赤い提灯はあるは、飛び込みました。
そうして突き出しが出た時点で???????
お店の人と話をしたらホールから厨房まで全員中国人。
別に中国の人がやっていることがどうこう言うのじゃないのだけど、料理自体があまりにも和食じゃないと言う現実が驚きでした。
結局、注文したものは全部キャンセルしてお店を出ました。
ロンドンでも同じでして、ラーメンチェーン、お寿司のチェーン、結構有名なものは日本人でない人たちがオーナーで、レシピから何から全てオーガナイズされていると言うのが現状なのです。
ビザと言うハードルが極めて問題なのですが、これだけ和食が注目を浴びていながら、真っ当な和食に海外でなかなか巡り会えないと言うのがどうも現実のようです。
というか、海外の人が和食だと思っているものが実は和食ではないというそのことが一番悲しい事実かもしれません。
どうにかならないものか。。。。
ということで、写真だけでも真っ当な和食を。。。
おわり。
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