なんと女子受験者の点数を一程度割り引いて、合格率を意図的に下げていたという事実が報道されました。
同大学ではトップが収賄の容疑で辞任という事件が明るみになった直後であります。
一方、メディア関係者には、同様の操作が他の学校、医学部でも行われていると指摘する向きもあります。
厳粛であるべき受験の点数を学校が、意図的に、しかも特定の性別に対して行うという前代未聞の組織的不正。
もう驚愕の一言ですが、まず最初に感じたのは過去に同大学を受験した女性の方々に対するやりきれない思いです。
本当は合格していたにもかかわらず、学校の意図的な不正によって不合格にされたということ。
そしてそれが生涯のキャリアに大きく響くことになったということです。
医師になれるかどうかは人生を大きく左右します。
こういうことが平然とまかり通る世界というものに憤りを通りこして、もうあきれてしまいます。
これが教育界の実態なのかと。それもトップノッチの世界でおこっているのかと。
おそらくこれがロンドンやアメリカならば性差別に対する激しい非難、そして過去の試験情報の公開、そして、不合格とされた方々の訴訟というのはまず免れないと思います。
なぜか日本ではそこまでの騒動になっていませんが、本来、すべての不正情報を公開し、そして対象者に対して償うというのが筋でしょう。
いまだに年齢給というものがまかり通っていたり、履歴書に年齢欄があったり、女性だけを平然とアシスタントという役割につけたり、この国はまだまだ先進国というには早いのではと感じます。
経済的に一流だから先進国か。
それはNoだと思います。
文化レベルが一定レベルに達していることがその当然の条件であり、文化を構成する重要な要素のひとつに人権、つまりひとびとの権利の平等性があり、それがまもられていない国をどうして先進国と呼ぶことができるでしょうか。
先進国で働いた、教育をうけたことのない人ばかりが組織をマネージしているとこういうことが起こるのだとうなだれてしまうのでした。
おわり。
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