つい先日、EUガバメントは数年後に使い捨てプラスチック容器、ビニール袋等の全面廃止を立法化する、義務化すると宣言しました。
欧州では、プラスチックによる海洋汚染が問題視されており、イギリスではすでにスーパーなど店頭での無料プラスチックバッグ(ビニール袋)の配布は制限されており、たいがい有料です。なので、ほとんどの人たちは自分のバッグを持って買い物です。昔の日本みたいな感じですね。
ロンドンでもこれはごく当然のことで、どのお店で買いものをしようと、お金はらったら商品を「はいどーぞ」とわたしてくれるだけ。袋はなし。紙袋も言わないかぎりくれません。
一方、日本。
新宿の某百貨店で時折食材の買い物をしますが、そりゃもう海外の人からすれば驚きの連続です。
まず、レジでは二人の人が連携して一人は袋詰めとスキャン、もう一人が支払担当。袋詰めの人は各野菜やおとうふ、など、すごい速さでひとつひとつ小さなビニールにいれていきます。そして最後にはビニール袋をあっという間に二枚重ねにして、そこにすべてを収納。ものすごい速さです。どの百貨店でもあんなもんだけど、これぞ日本のお家技(笑)。海外では絶対に見れません。
がしかし、ここに大きな問題が。
つまりオーバーパッケージングです。
野菜から豆腐からくだものまで、各種類を小さなビニールにいれていくというあのおどろくべき過剰包装。
これはスーパーでも同じです。
うちの近所の電鉄系スーパーでも、ほよどの混雑時間帯でなければ、豆腐、お肉などはひとつひとつビニールに入れてくれます。
本当に丁寧でありがたいのだけども、ここまでビニール袋を使うこと自体がどうなのかということを帰国組はスーパーにいくたびに感じるのでありました。
そして、EUの使いすてプラスチック法案はほとんど日本では報道されていませんでした。
これもまた驚くべき事実。
前回、街の景観のところで経済性と環境とのバランスということについて言及しましたが、これもまた同じ。
どうも今の日本は、サービスということを重視しすぎていろんなバランスをうしなっているように思います。
宅急便だってそう、サービスしすぎて従業員が疲弊しているとか、スーパーはサービスしすぎて資源の無駄とか。
アメリカ一辺倒ではなくってもうすこし欧州にも目を向けたほうがいいのではないかと思います。
たぶん、もっと人々がハッピーに暮らせるような気がします。
おわり。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。