力をつけた太陽が勢いよく昇ってきて、ダイニングの窓からは冬のそれとは全く違う、溢れんばかりの光が差し込んできています。
あー季節が移るんだ、、、
桜もとうに散って、すでに新緑になり、そうなると木々は成長のためのお水を必要とするからこれからは雨の多い季節になりますね。
一年の移り変わりというのはいつも同じなんだけど、この瞬間、瞬間の変化にはいつも心動かされるものがある。
特に50歳を越してからはそうかしら。なんかこう機微がわかるというか。
さて、ダイニングから窓を挟んだ小さなベランダには、2本の木と、鉢植えがいくつかあります。
もともと鉢植えはなかったのだけど、ロンドンから帰国してからいくつかアレンジしてみました。
というのも、ロンドンではどこに住もうとも、徒歩圏に非常に大きな公園があり、下はどこも芝生で年中グリーンなんですね。なんせ一人当たりの公園面積が日本の10倍以上なんだからそりゃ比較にもなんないです。
それに加えて古い町並みを維持している国ですので市内と言えども戸建がほとんど。そしてそれぞれの小さなお庭にはやっぱり木や花がアレンジされています。花はバラが多いですね。
そういうリラクシングな雰囲気に囲まれて2年間を過ごしたもんだから、帰国して特に週末の朝、ダイニングの椅子に座って外を眺めるときに、ちょっと物足りない、、、、、、、
ということで鉢植えをいくつかアレンジし、そして2本の木にもせっせと水と栄養を与えている日々であります。
本当に小さかった2本のバラも勢いよく伸びていて、一つはとうとう小さな赤い花を一つつけました。
そして冬に購入した白のシクラメンは手入れをしてあげているからか、衰えることなくとっても元気。どんどん花が出てきます。
イギリス人のメンタリティーにEver Greenというのがあると思うけど、それはさておきとにかく身近にある「小さな自然」ですら、人に安らぎを与えてくれるというのは事実でしょうね。
やっぱり欧州の人たちは、人生で何が大切なのかということを本質的によく知っていると思います。
お金の為だけに環境を荒らしたりしない。
先日、知人の御宅に招かれて、伺ったところなんとも素晴らしいお庭。季節のお花が咲き乱れ、そして整然としすぎていない、つまり自然の雰囲気を残したお庭。そうブリティッシュガーデンそのもの。
そして室内に鎮座していたのは、とても素敵なアンティークの家具。
そう、ご夫婦はイギリスに10年近くお住まいになり、そしてそれらの家具はお引越しのときに共にやってきたとのこと。
実に落ち着く、素敵なお住まいでした。
日本の住宅事情というのは必ずしもよくはないけども、翻って考えると、ロンドンだって市内はそんなに大きな家ばかりじゃない。むしろ日本と同じようなサイズの家が多い。でも窓の外や玄関や小さな庭に美しい花や木をアレンジするというのはごく普通で、それがトータルで街の景観を作っています。
先日、テレビで見たんですが、犯罪科学の観点で、家の玄関にお花がある家には、泥棒が入る確率は確実に下がるそうです。
やっぱり和むんでしょうか(笑)。
ということで、今日は一鉢買おうかしら、天気もいいので。
おわり。
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