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お国柄 中華編

ここ最近は、欧米からは遠ざかっており、アジア圏の出張ばっかりです。

それはそれで、なかなか面白い。

先週は、台湾と香港に弾丸ツアー。

先月は上海と深センと香港でした。

で、話は台湾でのビジネスディナーの時のこと。

台湾でのパートナーさんとの乾杯の時、円卓の向こう側とは乾杯ができないので、いつもの慣例にしたがって、グラスのそこをテーブルに数回、コンコンとうった。

そうすると、台湾の人たちは、「あそれ、大陸のやり方ですよね」と一言。

そう、台湾ではやらないのです。

上海でも深センでもやるのだけど。

さて、ここで中華圏のアイデンティティについて。

そもそも、台湾の人たちは非常に親日的で、若い人たちも日本のサブカル大好き。

そこそこのホテルに宿泊すると、普通に日本語の案内はあるし、ウォシュレットだし(笑)

ありとあらゆるところに日本に対するホスピタリティーを感じます。

で、台湾の人たちは、やっぱり自分たちを台湾人だと思っていて、独自のメンタリティーがあります。大陸とは同じではない。

ちなみに、台湾は重犯罪が少ない。

なぜか。

島が小さいので逃げれない(笑)

というよりも、社会が小さいので、悪いことするとその社会にいれなくなるからだそうです。

ちなみに就職も大陸とは違って、一つの会社にかなり長く勤め続ける傾向があるように思います。

一方、女性が強い社会だと感じます。

多くの会社で女性役員、それもナンバー2クラスの方にお会いすることがあります。

さて、香港。

ここでもやはり、自分たちは香港人だという自覚があるようです。

中国人とは違うという。

で、もともとイギリスの統治下にあって、それこそコンセントの形から教育まで影響を受けていたので、やっぱり独自の文化、アイデンティティがあるようで、中国人と呼ばれることに違和感を感じる人も少なくないようです。

では、大陸。

例えば上海。

上海で生まれ育った人が北京の人を好きになって結婚することにした。

これなんでもないことのように思えますよね。

東京と大阪のごとく。

がしかし、中国では結婚は圧倒的に親の許可というものが重大で、上海の家系の人たちはこれも自分達を上海人だと規定しており、北京のお家の人と一緒になるというのは親を説得する必要があるそうです。

ということで、台湾の宴会のスタートのグラスのマナーから始まった話ですが、同じ中華圏といえどもそのアイデンティティーは様々。

これって本当に行かないとわからないことばかりなんだけど、人間関係を作る上ではこういう文化的背景というか民族的特徴は実は大切なんですよね。

イングランド、スコットランドとアイルランドやウェールズでも全く違うのと同じですよね。

あるいは、ドーバー海峡渡ったらとか、、

ステレオタイプを鵜呑みにせず、一つ一つの人間関係の中からその文化的背景を学ぶというのが実はとても大切ですね。

そういう蓄積がインターナショナルビジネスの基礎となるのです。

人生これ勉強なり。

おわり。

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