海外に住むということは、刺激も多いけども苦労も多い。
刺激の最たるものは、「異なる文化」があるということを実感すること。
出張などに行って、わかったような気になるけど、実際に住んでみないとわからない。
たとえば、人と違うとすぐにいじめたり攻撃したりする日本。
一方、人と違うことがあたりまえであって個人主義が浸透しているイギリス。ロンドンじゃ同性婚の人が職場にいるのは不自然ではないし、だれも気にしていないし噂もしない。日本だと、、、推して知るべし。
いろんな国から人々が移民してきているロンドン、同じフロアで働いている人の半分以上がイギリス人ではないなんて珍しくないので、考え方や思考や嗜好が違うのはあたりまえ。なので「ひとそれぞれ」ということがふつうに成立する世界です。
違う観点では、はじめての海外生活での「ストレス」。
時間通りに来ないし、配達も来ない、すぐに壊れたり、修理に来ないイギリス、そしてすべてのサービスがほぼ完ぺきでかつそれがあたりまえだと思っている日本。こういうことを体験することはまことにストレスであります。でもアイオープニングな経験でもあります。
で、究極のストレス、それは、「言葉」。
そう、人が言ってることがわからない、どう伝えてよいのか言葉がわからない、うまく言えないというストレス。これはある意味究極的なストレスです。
日本でくらしているときは、そんなこと考えやしないし、まわりにいる外人たちがどういうストレスを抱えていきているのかも想像できない。
だって、足がつったりとか、捻挫して病院にいったときとか、どういいいますか?どうやってぐねって、どこがどう痛いとか。
仕事でもそりゃストレスはあるけど、言葉のストレス、つまり聞けない、言えないほどつらいことはない。そして、赤っ恥や心底落ち込むような経験を数多くする。そう、「来るべきではなかった」という激しい後悔などを何度も経験して、初めて日常というものが訪れる。
こういう一連の「非日常」を経験する中で、人は幅が広がり、強くなる。そして第二外国語を身に着ける。なによりも大きな成果はその国の人々のメンタリティーというものがわかるようになる。
ということで、刺激以外におおきなストレス、苦難というのがあるのだけど、最終的にはそれに見合う、あるいはそれを超える大きなギフトを手にいれることになる。
それが海外生活というものではないでしょうか。
おわり。
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