先日、アメリカで7年近く赴任していた友人とランチをしておりました。
彼は現地で財務責任者も務めた人物ですが、彼との話で膝を打つトピックがありました。
それは、、、、、
「どの程度英語できますか?」という質問に、
「え、ま、日常会話程度なら、ビジネス会話はちょっとまだ、、」
と答える人がいますが、私たちの経験で、これはほぼ完全に嘘だろうという結論になりました。
私は、2年間ロンドンにいましたが、難易度でいうと、以下の通りです。
(レベルS) テレビのドラマ、コメディー、映画、イギリス人とのパブやランチでの世間話
(レベルB) 仕事の会議で5人以上で自分だけが日本人、あとはイギリス人で議論が白熱したとき
(レベルC) 自分とイギリス人が少人数での打ち合わせ
(レベルD) お互いに英語が第二外国語である、フランス人やドイツ人との打ち合わせ
Sが最難関で、Dが最も優しいです。
彼も同じことを言ってました。アメリカで企業買収などもバリバリと手がけてた彼ですが、7年住んだのちも、テレビのドラマやコメディーはわからないとのことです。
なぜか、理由があります。
1 ビジネスの会議は議題がはっきりしている。話題が突然逸れたりしない。
2 資料等があり、より理解しやすい
3 参加者は日常会話より丁寧に喋る、スピードも落ちる
です。
パブでの会話などを例にとると、とてもカジュアルな会話かつ、ジョークが飛び交い、あっちこっちに話題が飛びます。
日本語的にいうと、
「それって終わってるよね」「マジ死んだよ」「撃沈?」みたいなやりとりが飛び交うわけです。
こういう言い回しは、現地で長く暮らし、本当に生活に根ざした言葉を熟知していないと理解は無理です。日本での勉強ではどうにもなりません。
なので、ネイティブとパブやランチのスモールトークが本当にそつなくこなせる日本人は、私の見る限り、
1 子供時代を現地で過ごした人
2 配偶者が現地人で10年以上暮らしている人
のどちらかしか無理なような気がします。
てなことで、「ま、日常会話程度でしたら。。」という返答は気をつけないと、「この人ネイティブレベルなんだな」と勘違いされる可能性があります。
勉強した方ならお分かりになると思いますが、TOEICが900以上、英検1級を取得しても、映画やドラマはほとんど聞こえませんから、、、、。
おわり
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