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今回はVECTORで切磋琢磨する中で仲良くなったおふたりに、
VECTORでのこと、海外での生活のこと、これからのことなどのお話を聞いてきました。
日本で看護師をしていた、ひろのさんと、日本で医療事務をしていた、ちなつさん。
これからバンクーバーに来られる方、VECTORへの入学を検討されている方などの
参考になればとありのままをお話ししていただきました。
前編では、看護師ならではのボランティアをする中で感じたカナダの福祉についてや
VECTORがどんなところだったかなどをお届けします。
後編ではVECTORに入って感じた変化や英語のスピーチの方法までお話いただいたので
後編もどうぞお楽しみに。
どうしてバンクーバーへ?
ー そもそもどうしてカナダに来ようと思ったんですか?

もともと海外にすごく興味があって、いつかは海外青年協力隊などで働きたいなと思っていたんですけど、海外に行きたいと言っている割には海外旅行とかもしていなくて。英語もいまいちだったし...ちょうどキリの良い歳だったので仕事をやめてワーホリに来てみようと思いました。1つ上の先輩がワーホリに行っていて、それでワーホリという制度を知って準備しました。両親にはとめられるのをわかっていたんですが、自分で親を説得できる資料を準備しました。最初は反対されましたけど、最後は諦め半分で許してくれました。

私は大学卒業して2年ちょっと医療事務をして、フィリピンに4ヶ月行って、日本に帰ってバイトをしてからカナダに来ました。以前から英語に興味があったし、前から海外にもずっと行きたくて。でも、親に学費を払ってもらっていた学生時代には親の許可や同意がないと行けなかったので、働いてお金を貯めて来ました。
カナダでボランティアやお仕事をしながら感じること
ー ひろのちゃんは最近いろいろやってるんですよね?

今はパーソナルケアアテンダント(介護のお仕事)のようなことをしています。今の雇用主は下半身が動かなくて車椅子を使っている方で、その方の体を拭いたり、ベッドから車椅子への移動を手伝ったりしています。 資格があれば雇ってもらいやすいですけど、私は持っていません。それでもトレーニングはしてもらえるのでできます。今の雇用主はおしゃべりが好きで、いろいろと教えてくれます。今日なにするの?とか、これからの人生はどうするんだ?とか。最近は今後どうするんだみたいな話をしています。
ー 障害者の車椅子バスケにも参加しているそうですが…

もともと学生時代にやっていたので興味があったんですけど、最初にバンクーバーで車椅子バスケのボランティアをしたときの窓口が日本人で、プレイヤーもやれるよと言われたので「じゃあ、やります!」と言って。この前リッチモンドでBC州のブレイカーズという女の子のチームの試合があって、そのチームにお邪魔させてもらっています。上手になったら今度トロントで開催される国内大会に連れて行ってもらえるかもしれないんです。
先週もキャンプで練習に参加したんですけど、前よりは徐々にまわりともコミュニケーションをとれるようになってきたかなと思います。
ー カナダでもやはり看護、福祉系に興味があるんですか?

そうですね、やっぱり目がいきますね。もともと小児科だったので子供とかTECコースの子たちとかも楽しそうだと思うし、車椅子バスケをしたこともあって、バンクーバーで車椅子の生活をしている人ってどんな苦労をしているのかな、と興味があります。日本とは全然違いますね。日本だと車椅子の人は基本的に車で移動なんです。外はバスだとステップがあったり、電車でもエスカレータがあったり、段差の高い階段があったりして、あまり整備されていないので大変なんですけど、カナダだと全部の道路に歩道があるし、駅にエレベータもあるし、バスもリフトがあるし、そういうのにびっくりしました。結構歩行器とか持ってるおばあちゃんとか、車椅子の人とかも日本よりたくさん見るんです。
ー 日本だと車椅子の方には、誰かが一緒についてることが多いですよね

誰かがついているか、おうちで過ごしているか、車で移動しているか...やっぱり家で過ごすことが多いのかなと思います。今の雇用主は旅行が好きで、家の中にリフトがあるんですよ。家の中にボタンひとつでドアが開けられたりする仕組みもあって。障害者支援団体が障害者でも家で独立して生活できるようにサポートをしていて、その方たちが資金を出してくれて、そういう仕組みが当たり前のように家の中にあるんです。人工呼吸バイパスの提供などもしてくれるみたいです。日本ではそういう協会があることもあまり聞かないし、そういう協会があることにもびっくりしました。とても興味深いです。
ー 日本よりもバンクーバーは福祉が進んでいるんですね?

そう思いました。そういえば、この前リッチモンドでそういった車椅子とか福祉機器の展示会があったんです。日本だとそういうものは企業向けで、一般の人はなかなか行けないと思うんです。聞いたこともないし。でもこっちだと一般の人も参加していて普通のおじいちゃん、おばあちゃんとか、車椅子の人とかも参加して、実際の新しいものを手にとって見たりとかできて、とてもいいなと思いました。すごく勉強になったし、おもしろいです。
VECTORで言いたいことが英語の塊としてパっと出てくるようになった
ー ところで本題ですが...VECTORでの授業はどうでしたか?

クラスの間はつらかったです。つらくてきつかったけど、それを思うまでもなくやることがいっぱいありすぎて、日々なにかに追われてました。

最初VECTORは日本人しかいないし日本人の先生だし、うーん?と思ったんですけどアウトプットコースのデモを受けて生徒みんな発音が良かったし、やっている内容が前行っていた学校とは全然違ったので申し込んでみました。フィリピン留学ではマンツーマンがあって、それはそれで良かったんですけど、英語で文法を教わってもわかんないんですよね。VECTORだと日本人の先生で日本人の生徒で、先生たちは日本人の英語のだめなところもわかってるから、スッと入ってくる。それに、前の学校だととにかく自分の考えを発言するという感じで人数も多かったので、先生はまわっているけど自分が言っていることが合っているかどうかはわからないまましゃべっていた気がします。

確かに。前の学校ではフィードバックはもらえなかったよね。わたしも、ニュアンスでは会話ができるけど、それが文法的に合っているか、発音が合っているかなどはわからないままただしゃべるみたいな感じでした。一応英語環境にはいるけど、しゃべれるようになったという感覚はまったくなかったです。

前の学校にはいろんな国籍の人がていて、たくさん話す人もいるので、聞いている時間のほうが長かったかもしれない。VECTORで英語をしゃべるなら、ぐいぐいいかないと!ということを教わった。授業で遠慮して聞いてばっかりで、自分の意見を聞かれたらやっとしゃべるというのもだめだったのかも...よね?

しゃべれないし、日本語で言いたいことがあってもそれを英語にできなくて、言ったとしても発音が悪くて相手に伝わらないことがストレスになっていたから、本当はMaiko先生のクラス(応用スピーキング準備コース)を1ヶ月だけ受けて、そのあと働こうと思っていたんです。それで1ヶ月Maiko先生で発音や文の組み立てをやってみたけど、自分の中でもっとやりたい、もっと発音とかに集中したい、のばしたいと思ってMari先生のクラス(応用スピーキングコース)にいくことを決めました。Mari先生のクラスはTOEIC800とかの人が行くようなクラスで、私なんかが行くようなコースじゃない、雲の上のような存在だと思っていたので、ちなつが行くと聞いてすごいなと思っていました。

わたしも1ヶ月で終わるつもりで来たんですけど、アウトプットコースのときにMaiko先生の発音補講を受けて、Maiko先生の授業も受けたいなと思っていこうとしたらクラスメイトに「今の文法力でいったら授業が無駄になるよ」と言われてインプットコースをとってからMaiko先生のクラス(応用スピーキング準備コース)にいきました。

今となってはインプットコースをとりたかったなと思う。自分で文を組み立ててもこれでいいのかな?と、文法があやふやなままでずっと来ていて、ちなつはインプットコース、アウトプットコースでしっかりやってきている分、とっていればもっといっぱい理解できたなと卒業をして思うところです。

確かにインプットコースをとって、これまで全く意識してこなかった文法の品詞を意識をするようになった。

ちなつがいつも副詞はここだからとか言ってくるんですけど、そんなこと1ミリも意識したことがなかったし、そんなところまで考えてるの!?と思って自分も勉強しなきゃと思いました

インプットコースをとったら、文章の作り方とか見方が変わった。それは今まで読んできた参考書にも書いてたと思うし、中高でも教わってきたはずなのにわたしがそれを全く無視してきていて...1ヶ月みっちりみっちりやって叩き込まれて見方が変わったかな。日本語で参考書を読むと堅苦しいし、遠回しに書いてあるから読んだことはあっても理解してなかった。インプットコースで言ってることは同じなのに、入りやすい。

なるほどね。でもボキャブラリーの量も増えたし、これを言いたいっていうときにパってかたまりで出てくるんですよ。文をパズルみたいに当てはめてしゃべれる。

声を大きいままで、一息で言える文章の長さをのばして、発音を気にして、記憶力の容量も増やしていく。そういう発想が今までなかった。

ね。前の学校のときはよくわからないまま適当に単語を並べてしゃべってたけど、今はもっと大きい文の塊でしゃべれてるから、前に比べたら話せる長さがのびました。前は、主語・動詞、以上!たまに疑問文!みたいな。だけど最近は、主語動詞、たまに to不定詞をつけたり関係代名詞を使ってみちゃったりとかしています。そうすると向こうもいっぱい話してくれるから、会話が広がりました。

わかります。ラーメン屋さんで "Hi there" って声を張って発音を気にしていうと向こうからぺらぺらって話してくれるんですよ。
後編では、入学当時は日本語でも聞き返されることの多かったちなつさんの声が アウトプットコースを経て英語でも堂々と大声を出せるようになった理由(!?)や、 スピーキングを勉強するうえでVECTORで学んだことなどをお届けします。
※Maiko先生、Mari先生のコース名は2017年1月から記載のものに変わりました。