まぁ日々各所で揉めていて、冷静沈着な日本人でいたいと思いつつもそうもさせてくれないのがアメリカなわけでして、「まぁやはりキレてなんぼの国なのかな」、と怒鳴ってみるとあれよあれよと事態が好転するたびになぜか自分が『成長した』なんて錯覚に陥ってしまうのも悲しいといっちゃー悲しいものです。
一応ここ先進国なんですが。
ただ、こいつらだけは怒鳴ってもどうしようもなかった。
Verizonという全米大手の携帯・ネット接続会社があるのですが、仕事が非常に遅い。
ネット接続のため作業員が部屋まで来てあーだこーだやってもつながらず、その後電話を通してのテクニカルサポートを長々と2時間やり、各部署をたらいまわしにされた挙句、最後はなぜか突然電話が切れてしまい、また新しい電話オペレーターとゼロから会話をするなんておもしろなことを数日間やり続けていました。
まぁそれにしてもオペレーターの電話応対のいい加減なことといったらもう話になりませんね。
日本人たるものいかなる人にも丁寧に誠実に対応せねばと思いつつも、向こうが好戦的ならばこちらも好戦的にならねば負けだ、いやむしろ恥だと感じ、こちらも電話越しにヒートアップする日々。電話係では話にならないのでマネージャーを電話に出させたところ、
「(ネットがつながるまで)最大で一ヶ月かかります」
とおっしゃられたので、はい、さようなら。もっと早くそれを言ってくれ。そしたらさっさと他の業者に移ったのに。
「お前アメリカに7年も住んでいて未だにその程度のことでイライラしているのか」なんて言われたら返す言葉もないんですけど、ちょっとこりゃつらかった。知り合いもVerizonのネット接続に三週間かかったそうで、もうインフラ会社ってどうしてこう殿様商売かねと思った次第です。
んで、本題はこれじゃなくて、Verizonの代わりに使い始めた通信業者について。
ビル自体の回線にもし問題があるとしたら他の固定回線の業者(Time WarnerとかAT&Tとか)に頼んだところで結果は同じわけで、ならばいっそ無線にしてしまえと以下の業者へ急ぎ一本電話。
CLEAR
http://www.clear.com/
あまり聞き慣れない業者かとは思いますが、全米初の4G・WiMAXの無線ネット・電話サービスを展開しております。
以下Coverage Area。急速に拡大してはいますが基本的にはまだ都市部のみですね。
3Gと聞くと所詮携帯でちょこっとメールをチェックするくらい=遅いというイメージがあるので、4Gがいくら何倍も早いと聞いていてもあまり期待はしていなかったのですが、
いざ試してみると、まぁまぁ日々の使用には耐えられるかな、と。当然光回線などとは比較になりませんが、ネットサーフィン、You Tubeのストリーミングぐらいだったら(最近はブラウザも高速化してますし)、特にストレスに感じるといったことはないですね。
もちろん、住んでいる部屋の無線の感度にもよりますが、Netflixのような映画ストリーミングも大丈夫です。
ただし重いファイルのダウンロードには全く向いていないですね。100MBのファイルだったら30分はかかってしまいます。日本だったら相当遅い部類かなと。
ただし速度以外の利点は多いです。
例えば値段。
家でのネット接続だけだったら$35。それに電話を加えたら$55 (Verizonが$74)。
もちろん4Gの接続業者ということで、当然家の外でのモバイル機器の4G接続に対応しています(というかこれが主力商品か)。それも加えると$85。
続いてサービス。以下比較表。
Clear 4G vs Verzion 4G
最近はVerizonも追い上げてきていますが、CLEARの方がまだ良いかなと。
ちなみに電話はスカイプのようなIP電話ですが、音の質は固定電話と全く同じです。
他社の電話番号からの移転作業も4日程度で完了しました。Voicemail(留守録)機能など各種基本的な機能も全て揃っています。
あとは無線なので当然ですが電話線とか、業者による工事とか気にしなくていいです。
申し込んだ次の日に届くモデムを電源につなぐだけで確実にネットにつながります。
カスタマーサービスに関してもまぁOKなレベルかなと。
電話サポート以外にも、最近かなりの企業が取り入れている24時間のチャットですぐに対応してくれます。
いくつもの機械音声による質問に答えた後、さらに"人間"と話すまでに10分は待たされれ、挙句の果てには夜になるとテクニカルサポートは終了してしまうVerizonとは雲泥の差。
都市部に住んでいてメールとかネットくらいしか主にやらないという方、4G回線を外出先で使う方にはお勧めです。
[今日の読書]
とにかく、どこかの会社にもぐり込むための77のヒント
先日、著者の板越さんに仕事上お世話になった際に御本人の本を三冊購入させて頂きました(売り上げは全額義捐金へ)
98年に書かれた本なので少し古い気もしますし、果たして"就職バイブル"かどうかは、、、ただ、板越さんがどれだけ変わった方かということはよく分かります。
本だけ読むとすごくガツガツして尖がっている人のように感じますが、実際はとても人当たりの良い方です。
海外赴任時に必要な予防接種や健康診断が可能な全国のクリニックを紹介しております。