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Vol. 8 主流文化に適応するということ。

こんにちは、Vector講師のIkueです。

第8回目の今回は

真の国際人として異文化に適応するということ
サブタイトル - Against Internalizing Racism (人種差別主義を吸収することに対抗して)


ということを、私に最近起こった話をしながら、国際的な日本人としての心がけなければならない心構えについてお話ししたいと思います。


先日、私は仕事が終わった後、一人の日本人の同僚とともにラーメン屋さんに行くことにしました。途中、日本語でいろんな話をしながら歩いていたんです。

しばらくして、歩いていると横のアパートから、アジア人らしき40代から50代くらいの女性が二人出てきて私たちの後ろに来たんですね。そうしたら、そのうちの一人が「Konnichiwa, arigato,,,(なんとかなんとかって日本語で言って、最後に)、、IF YOU ARE IN CANADA, YOU SPEAK ENGLISH!(カナダにいるなら、英語を話せ。)」とこちらに聞こえるような声で言ったんです。

海外にいるなら、街を歩いていて、時々、思慮のない白人男性等々に「Konnichiwa」等々、からかうようにして言われることって結構あるものなので、そういうときは、程度によって、まあ無視するか、笑って過ごすか、にらむかで大体済ませるものなんですが、彼女が言ったこの最後の言葉と、アジア人で、しかも、私よりも年上の女性からこういう思慮のない発言を受け、思わず、ここは言うべきと、私はさっと後ろを向きました。


そして、私は怒りの気持ちをこらえながら、でも冷静にかつ丁寧に(respectfulに)こう言ったんです。
"Excuse me? What you said is very racist, rude and not very nice. I speak English, but I was speaking in Japanese because I'm with a Japanese friend. You need to stop making racist comments about people, and respect and be nice to each other. Please apologize."(あのー、あなたがたった今言ったことは人種差別発言でよくない発言です。私は英語を話します。でも、今は日本語で話していました。なぜなら、私は日本人の友達といたからです。あなたは、人に対して、人種差別的発言をやめて、お互いを尊敬にやさしく接していくことが大事です。謝ってください。)


そうしたら、相手の反応はびっくりした感じもあんまりなく、「We don't apologize.(謝りません。)」とあざけるように言われたので、私はもう一度、"You need to respect and be nice to each other. Don't be rude." (お互いを尊敬しあい、やさしく接するようにしなさい。失礼なふるまいをやめてください。)と言ってその場を、一緒にいた同僚と立ち去りました。


その後、ラーメン屋に到着し、私はしばらくムカムカムカムカしていて、ただ、スパっといいたいことが言えたという思いだけが救いでした。「あー私も言いかえしができる日本人になったもんだ。」と。


そして、注文したラーメンが来て、同僚と話をつづけながら、ラーメンを食べていたら、後ろで誰かが話しかける声が聞こえたんです。後ろを振り返ると、なんとさっき道端で私たちにいやな言葉を浴びせた二人組の一人が、レストランまで勝手に入ってきて、フィリピンの子供たちを助ける募金に協力してほしいと、プラスチックの募金箱を持ちながらお願いしてきたんです。


私は、「えっ、さっきの人だよな。。。」と瞬時に気づいて、こう言いました。
"Do you even remember we just talked to each other? You were not nice to us. You insulted us. I can't donate any money to you. I can't help you. Please go." (あなた、ちょうどさっき、私たちとしゃべったの覚えてないんですか?あなたは失礼でした。あなたは私たちを侮辱しましたよ。私はあなたの募金に協力できません。助けられません。どうか立ち去ってください。)


すると、彼女も私がさっきの日本人だと気づきました。そして引き下がるどころか、口論をつづけてきたんです。"Oh, I didn't say that. She said that (pointing to the other woman who is asking for a donation to another couple.) She just said 'IF YOU ARE IN CANADA, YOU SPEAK.' That's not racist. You are overthinking. It's just (a) language barrier."(あ、私はそんなこと言ってないわよ。彼女が言ったの(隣のカップルに募金をお願いしている彼女のパートナーを指さしながら)。彼女は、「カナダにいるなら、話せ。」っていっただけよ。それは人種差別じゃないわ。言葉の壁ね。)


私もすかさず、
"That's still not nice. It's not about language barrier. It's about respecting people. You are just being a racist. I'm eating here. You are in the restaurant. You are not even supposed to be here. I can't donate because you are ruining my night and you insulted us. Please get out. I don't need your energy here. "(その発言がそうだったとしてもまだいい発言とは言えないでしょ。これは言葉の壁ではなくて、人をいかに尊敬して接するかということです。あなたは、人種差別的行為を今していますよ。私は、今(ラーメン)食べてるんです。ここはレストランです。あなたはそもそもここに入ってきて(募金活動して)はいけません。私は(あなたに)募金できません。なぜなら、あなたは私の夕方を台無しにしています。私たちを侮辱しました。(早く、店から)出て行ってください。私はあなたのことをかまう必要はないです。)


そして、私は右手を前に出して、彼女に出ていくよう、ジェスチャーを出しました。


その間も彼女はまだ引き下がらず、ずっとわけのわからない口論をつづけました。その間に、私は彼女がフィリピン人で、もう一人の女性がベトナムとフィリピン人のハーフであることを知りました。

最終的に、やっと、レストランのウェイターが来て、彼女たち二人を出ていくように指示しました。そして、やっとこさでてってくれたんですが、さっき口論した彼女は最後の最後まで、私をにらみながら去っていきました。


みなさん、この出来事についてどう思いますか?


日本人はよく、口答えをさず、表面ではニコニコと笑顔を見せて、泣き寝入りをするパターンって多いと思うんです。だから、よく日本人はなめられるって言いますよね。間違っていることは、必要ならば、間違っているとはっきりと言えるようになるということは大事です。


この出来事をたくさんのカナダ人にシェアをして意見を聞いたんですが、みんな私の行動を賛成してくれて、この2人がいかに失礼だったかを再確認しました。そして、何人かの人が、それは彼らがInternalizing Racism(人種主義を吸収した)結果だと教えてくれました。つまり、カナダに移民していた人たちが、こちらで育ちながら、人種差別的ないじめを経験し、それにより、意識的にまたは無意識的に、いじめを受けたトラウマを解消するように、今度は同じような状況にいる移民の人たちを、例えば「英語を話せ。」とか「hijabヒジャブ(ムスリム教徒の女性がかぶるもの)をかぶるな。」とかという発言で、主流文化、つまり英語を話し、白人クリスチャン文化に同化することを人に強要するようになることなんです。

これってすごく悲しいしおかしいことです。

理想的な国造りというものは、それぞれの文化を理解し、受け入れ、新しいものを作っていくことじゃないでしょうか。今回のドナルドトランプ氏の勝利は、それを真っ向から否定するものになりましたが、オバマ大統領たちがいうように"It's about inclusion not exclusion."(排除するのではなく包有すること。)がこの現代社会でとても大事なことです。

日本に住んでいてもそうですが、特に海外にいると本当に様々なバックグランドを持った人たちに出会います。日本の常識では考えられないような人もたくさんいます。その中で、良識をもって、愛の心で、どんな人に対しても、しっかりとコミュニケーションとっていくことはとても大事なことです。

英語を勉強するということは、真の意味で国際的な日本人として、しっかりとした自分を持って、世界にいい影響を与えかつ与えられながら、生きていくことを学ぶということでもないでしょうか。

よく、私は生徒に話しますが、意見のある人、中身のある人は言語の上達が速いです。なぜなら、いいたいことはすでに自分の中にあるからです。特に、IELTSのようなライティングでエッセイを求められるような試験では、英語はともかく、与えられたトピックに関して、自分の意見がないと、英語どころか何も書くことができないんです。

コミュニケーションは、まず心と心の交流です。相手を尊重し、自分を尊重し、その心持ちで相手と接するならば、必ず英語は上達するし、たとえ、うまくしゃべれなくても、相手は必ずわかってくれます。


最後に、但し書きですが、いつも言いたいことを言った方がいいと奨励しているわけではないので、ご注意を。もし、言ってきた相手が、危害を及ぼしかねない危ない雰囲気を持っている場合は逃げた方がいいですね。何事も、直感と心の声をしっかり聞いて行動しましょう。


Thanks for reading! See you next time!

Ikue

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