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道端アート
道端ジェシカさんの親戚では ございません。
アメリカの ある商品のお話です。
アメリカでは 夏なると わけのわからん商品が出回り始めます。
その代表格が コレでしょう。
チョーク。
コレで何をするのかというと 道に落書きをするのです。
昔 子供の頃 アスファルトに ”けんけんパ”の枡を書いたように
アメリカ人の子供たちも 道路の上に いろんな落書きをして遊ぶのです。
ただし 日本人の場合は
家の前の道といっても あくまでも 公共の道路ですが
アメリカの場合は 自宅のドライブウェイ。
ガレージに行くまでに だいたい 数メートルから
長いものでは 10メートル以上の ドライブウェイと呼ばれる「道路」が自宅の敷地内にあるのが 普通なのです。
したがって 落書きしようが 塗りつぶそうが まったくの自由。
日本の子供たちのように
「車が来たぞーっ!」と 誰かが叫んで いったん 遊びを中断し
道端に みんなで 横一列に並んで 車をやり過ごし
そして 戻りかけたら
「今度は 自転車やーーっ!」という号令とともに また 横一列になり、
それを 何度も繰り返しながら やっとのことで
お絵かきを完成させる、なんてこともないわけで。
しかし これは アラフォー世代の子供時代の風景。
しかも 私たちの時代は
チョークなんて 高尚なものを使っていたわけではなく
「 うわぁっ。 これ “描ける石や!” 」と
こすり付けるとチョークのように 文字や絵を描ける石が
偶然 見つかった時にだけ できる 遊びでした。
たまに「これなら 描けるかも」と 拾ってきた石が 鋼鉄のように固くて
ガリガリガリ~っと 何もかけず ただ 石が ちょっと削れてしまっただけ、
ということも ありましたっけ・・・。
果たして 40年後の日本。
今、都内で 道端に絵を描いて遊んでいる子なんて 皆無です。
道路で 遊んでいる子すらいません。
危ないので 遊んではいけないのです。
我が家でも 敷地から前の道路に出るときは
子供たちに 左右を確認するようにと きつく言っています。
交通量が 半端なく多いからです。
車はもちろん 配達のトラック、自転車、電動車椅子のおばあちゃん、
ベビーカー、ママチャリ、スクーターに歩行者と
たかが 幅4メートルほどの生活道路ですが その交通量の激しい事!
これでは 絵を描き始めても 中断ばかりで 一生 完成しません。
それに比べ アメリカ人の子供たちは
自分の家の敷地内ですから やりたい放題です。
こんな商品も ありました。
どうやら チョーク専用の道具のようです。
さて、その使い方は・・・・
ぶ、無精者――――っ!!
とにかく アメリカ人というのは この商品に見られるように
かたくなに ”しゃがむ”のを 嫌がることがあります。
たとえば 地面の落ちたものを拾うのに しゃがめはいいものを
わざわざ マジックハンドのような器具を持ってきて 拾い上げたり、
テニスのボールを拾うのも わざわざ 円筒のなが~い器具を使って
立ったまま 拾おうとします。
わたしたち 日本人にしてみれば さっと しゃがんだ方が
立ったまま たいそうな器具を使うより 早いやん!と 思うのですが
かたくなに 膝を折ろうとしません。
曲がらないのかもしれません。
ただの 身長差と 足の長さの違いだけという噂もあります。
掃除道具でも 引っ越してきた当初、アメリカ人の友人が
これだけは 真っ先に買わないとだめよ! と
まず 柄つきのモップを買うことを勧められました。
キッチンの床を掃除するのに こういう道具が絶対に必要というのです。
店頭には 棒の先に フサフサがついたものや スポンジがついたもの、
ゴムのスクイージーが付いたものなど いろんなタイプがそろっていました。
しかし 私は 床は 雑巾で ささっと拭けばいいというタイプ。
確かに 楽な姿勢ではないけれど
それが 柄つきになったからといって 特別 ラクだとも思えず
これまで モップのたぐいを使ったことはありませんでした。
さて、アメリカのキッチンで 早速 しょうゆをこぼしました。
そうそう、ここは アメリカだし モップで拭こうと思い
例の スポンジつきのモップを さっそく使ってみることにしました。
ところが ほとんど 孫悟空の’如意棒’状態。
はっ、とぉっ、たっ、アチョー、とでも 叫んで気合をいれないと
まず クローゼットから 出すのが 至難の技。
どうやら 日本のものより 柄がはるかに長いようです。
いろんな荷物を 一緒に入れているのもあって
押したり引いたり ゴツゴツゴツ
そこらじゅゆうに 棒の先をぶつけながら
時々 自分のみぞおちに 刺さったりしつつ
やっとのことで こぼした醤油めがけて セット完了。
すすーーーっ。
たしかに 拭けました。
しかし その後 モップの先を洗おうにも
また トリャー アチョーと 汗だくの格闘。
結論。
小柄な日本人には アメリカのモップを扱うのは大変。
自分は 所詮 雑巾人間なんだと(何、それ?)
二度とモップは 使いませんでした。
さて 去年のアメリカでは 世の中のブームを受けて
道端アート界にも 異変がありました。
それは これです。
3D チョーク
アホらし。
アメリカ人は ホントに3Dが好きだけど、
何でも 飛び出せば いいというものではない。
これなんて もっと意味不明。
固めて 怪獣チョーク
使った瞬間に 怪獣の形でなくなる代物。
頭 イタイ イタァイ、と
獣たちの 叫び声が聞こえてきそうですわ。
どうして 夏になると 道路に落書きなのか、
それは よくわからないのですが
特に理由がつけられないのが 文化とか 習慣というもの・・・・・
いえ、
夏休み 自宅にいる子供たちを
ママたちが持て余すのは 世界共通の現象というのが
真相なのでしょう。
私も言いたい。
その辺の道端で 遊んでこーい。
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