こんにちは、Vector講師のIkueです。
第3回目の今回は
楽しい時間を過ごしたよーーー
っていう時に使える表現を教えているときに
よく生徒さんが使う不自然な表現から気づいた
日本語の謎を
私なりの解釈で話をしたいと思います。
よく初心者の生徒さんが、
A: I went to a house party last weekend. I COULD HAVE A GOOD TIME!!
先週、私はお家で開かれているパーティーに行ったんです。とっても楽しい時間を過ごすことができました!
ってよく言うんですが、
これ、英語が多少しゃべれる方なら
この
I COULD HAVE A GOOD TIME!!
に大分違和感を覚えると思うんです。
まず実際は、could を過去形で使うと、
1. 過去のある時点であることができたという「能力」を表す
場合に用いられ、
さらに
2. 仮定法/推量の助動詞で、
そう「ありうるだろう」のような仮定を表していく場合が実際すごく多いです。
ですから、
I could have a good time.は
1.の解釈 私は楽しい時間を過ごすことができる能力を持っていたの。
(過去)
2.の解釈 私は楽しい時間を過ごすことができる可能性があるわ。
(仮定法過去)
とっても不自然ですよね。
なので、過去形の意図でcouldを使う時はよっぽど気をつけないといけないんです。
ここでは単に
I had a good time!
と言えばいいだけです。
じゃあbe able to はどうですかと言う質問ですが、
I was able to have a good time.
というと、
私は(楽しめるかわからなかったけれど、結果的に)楽しい時間を過ごすことができました。
というような微妙なニュアンスと意味深な解釈を生んでしまいます。
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ではなんで、
日本人の感覚から言って、
楽しい時間を過ごすことができました。
っていうんでしょうね。
そんなことをふと思っていたときに、
日本語のアップダウン構造という理論を展開されている記事に出会いました。
<興味のある方は、このリンクをクリックしてみてくださいね。>
この記事をみたときに、
日本語っていうのは常に
「おかげさま」
つまり
「御陰様」、「御影様」
のように、自分の経験した出来事に常に感謝の意を神様に表現する言語であったんじゃないかと
思ったんです。
だから、
楽しい時間を過ごすことができました。
っていうのは実は、
(神様のおかげさまで)楽しい時間を過ごすことができました。
っていうのを指してるんではないでしょうか。
これに気づいたときに、
なにか日本語に自然と息づいている、深い深い神様、仏様の信仰を感じました。
それに対して、
英語という言語は、
特にそういう深さを持ちません。
もちろんキリスト教の国ですから
神様にいっぱい感謝をしますが、
あくまでも
コミュニケーションは
「あなたと私」
で行われる模様。
言葉の端々に
天に生かされてこういう経験ができたという表現は、日本語のように隠喩的な表現ではほとんどしないですね。感謝するときには、“Thank God!" のように"God, God" 使います。
今回は英語学習の視点から日本語に焦点を当ててみました。
私のレッスンを受けている生徒さんは、
英語を勉強しているときに、
自分の話す母国語の日本語を
どれほど深く理解することが
英語の上達につながるかを
痛感します。
日本語の語彙のバラエティーがある方は英語の語彙もどんどん増えます。
より的確な言葉でイメージして覚えれるからです。
外国語を勉強することで、日本語を見直す機会を得るなんで、
素晴らしいことですね。
Thanks for reading! See you next time!!
Ikue
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