25日(土)私も会員になっている「さよなら柏崎刈羽原発プロジェクト」からニュースレターが届いた。毎日入念にニュースをチェックしているつもりでも、たくさんの見落としがある。6月3日付けの東京新聞「管おろしに原発の影」という記事である。
サブタイトルは「首相なぜ追いつめられた、自公責任隠し、小沢氏便乗か」である。以下少し記事を拾ってみる。「管おろしの嵐は、なぜ今、急に、これほどの力を得たのか」「管首相が原子力政策の見直しに傾斜するのと呼応するように、自民、公明、民主党内の反管勢力の動きが激化していったことがわかる」とし、浜岡停止、発電、送電分離の検討・・
政府の「事故調査・検証委員会」の設置、パリでの自然エネルギーの比率20%への拡大等々を上げ、2日の石原幹事長の不信任案賛成討論「電力の安定供給の見通しもないまま、発送電の分離を検討」「日本の電力の3割が原発によって賄われているのに科学的検証もないまま、やみくもに原発を止めた」これらの発言が経団連の発言とリンクしていると。
慶応大学の金子勝教授は今回の原発事故を「財界中枢の東電、これにべったりの経産省、長年政権を担当してきた自公という旧態依然とした権力が引き起こした大惨事だ」と指摘し「管首相は人気取りかもしれないが、自公や財界が一番手を突っ込まれたくないところに手を突っ込んだ。自公は事故の原因が自分たちにあることが明らかになってしまうと焦った。それを小沢氏が煽ったのではないか」と不信任案の背景を推測。一々もっともだ。
5・19レターには福島原発4号機の設計に関わった田中三彦氏や原子力資料情報室の共同代表を務める山口幸夫氏がそれぞれ福島原発や柏崎刈羽原発の現状について分析している。いずれも東電発表のデータに基づくものだが私の眼はごまかせても専門家は欺けない。
東電や保安院の発表では原発事故の理由を「想定外の津波」によるものと説明しているが、田中氏は1号機は「地震の揺れ」(地震動)によって、配管(主蒸気管、給水管、再循環系配管等々)原子炉圧力容器に出入りしている配管の破損又は破断を疑っている。
少なくとも1号機では地震動によって配管が破損し、破損個所から冷却材が噴出するという原発事故では最も恐れられている「冷却材喪失事故」が起きた可能性が大であるという。さらに重大なのは、東電が地震後半日間のデータをいまだに公開しないことだと。
そればかりか、過去に公表されたデータが、ある日突然大規模に変更されたり、いつの間にか東電のウエブサイトから削除されたりと、東電の隠蔽、改竄、捏造体質が今もそのまま残っているのではと疑わせるようなことが頻繁に起きているというのである。
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