ロンドンにも家を構えて1年半。
自分の英語力の変化はほとんど自覚できなくって、進歩しているのかどうかがはっきりとわからないというのが正直なところです。
前にも書きましたが、ビジネスのきちんとした会議などでの会話という観点では、やっぱり勉強をしないとレベルがあがらないというのはほぼ間違いないと感じています。
では、なにか自分の変化にきづいてことは、、、、、、
そ、ひとつあります。
私の働く業界では、半年に1回、業界の各社代表者があつまって、いろいろと課題なんかを話す機会がもたれます。で、夕刻までそれが続いて夜はディナー。
赴任して20日目くらいの時に、その会議に招かれて、その後のディナーのときのことは一番印象にのこっています。
最初のカクテルパーティー。
日本人はJakeのみ。最初の挨拶程度は問題なし。
「いつこられたんですか?」「ご家族は?」「どこらあたりにお住まいですか?」「日本ではどのような、、、」
そしてほぼ小一時間が経過、皆だんだん酔ってきて、着席ディナーの時にはほぼ全員がいい感じに出来上がってきている状況でした。
そうしますと、、、、
・しゃべるのが早くなる。
・話題があっちいったりこっちもどったり、茶化したりと宴会状態になる。
・くだけた表現が多くなる
たとえば、
「ほんとにやばかったって」
「終わってるよねそれ、」
「うん、もう死んだよ」
「撃沈!」
「チーン、終了!」
みたいな茶化しもばんばん入るし、突然真面目な話になったと思ったら、また誰かが茶化すみたいなことがずーと続くわけです。
正直、ディナー開始からしばらくしてからの3時間はまったく話がつかめず、話に参加できない、砂をかむような3時間、来てたった20日間なのに、ここに本当に来るべきだったのか、やっぱり海外に来たことは間違えではなかったのか、あれだけ勉強したのは一体なんだったのか、、、、、と真剣に落ち込む事態となりました。あれはほんとにつらかった。
そしてその半年後、また同じメンバーでディナー。
今度は、緊張したものの、ひとつの試みとして、とにかく自分から話題を振って、ずっとコントロールをするということを試みました。
日本でもそうですが、一人外人さんがいて、そこまで流暢ではないという状況の場合、ある程度気を使ってしゃべってあげますよね。
スピードも若干落とすし、言葉もすこしだけ丁寧になるし、おそらくわからんだろうという茶化しはその人にはいれないし。
そうしますと、なんとかついていけることが判明。しかし、夜中まで続いたので、約4時間しゃべりつづけるという事態になり、家に帰ったときには精根尽き果てる状況でした。英語でしゃべってる夢まで見ましたので、、、。
そして、つい最近、1年半が経過して同じディナーに参加。
今回はパートナー同伴ということで、多くの方が奥様をつれてきている形。私のテーブルは6名。お隣は初めてのご夫婦。
最初は若干緊張したものの、そのご夫婦との約1時間くらいの会話はま、普通にながれていきました。お二方ともイギリス人。
そして2時間くらい経過したくらいから、全員参加でいつもの酔っ払い会話になっていくわけですが、やはり聞こえないものは聞こえない。1年半たっても、あっちこちに飛んで行く話題や昔話なんかについてはもうどうしようもないわけで、ここは力を入れずにもうながしてしまう。
そしてついていけそうな話題にかわったときに、参加する。
そんな感じで、緩急つけてのディナーになりましたが、終了後もあんまり疲れることもなく、ま、あんなもんかって感じでした。
やっぱり、「慣れ」というのはあるんだなと感じました。
でもやっぱり赴任1年半のレベルというのはこんなものです。
前にも書きましたが、宴席でのすべての会話にそつなくついていくには10年くらいの月日がかかるのではと感じます。
本当に、ネイティブレベルといものの壁の高さは相当なもので、ごく限られた条件の人しかおそらくは到達できないんだろうと実感します。
でも、一応ちゃんと仕事ができて、友人もできて、現地の文化を知って、空気を吸って、日本にもちょくちょく帰れて、そんな暮らしができるなんて本当にありがたいことです。
いつまでロンドンにいれるのか、それはわからないけれど、焦らず、楽しみながら、努力を続けていきたいなと思っています。
さて、次回のディナーはどうなることやら、、、、
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