国民投票の件は日本でも毎日のように報じられているけど、私の身の回り話でも、やっぱりシルバーデモクラシーというか、若者よりも年金生活者の多くが離脱に投票したことについての声が多いですね。
で、日本のサイトを見ていると、それに対して結構、見下したり、ともすれば「ばかじゃないの、自分の首絞めて」的な、もっとひどいのは、「イギリス国民は愚民」的な発言まで散見されます。
ちょっとこれはどうよと私は思うのです。
なぜなら、、、、そのうち同じことが日本でも起こる可能性が多いにあると私は感じるのです。
では、ちょっと年齢別の人口分布を両国みてみましょう。
<日本>
<英国>
最初が日本で後がUK,すぐにわかるのは、60歳以上のグラフの頭の大きさですね。明らかに日本のほうが大きい。さらに言えば、これは市民権を持っている国民であって、UKは現時点ではヨーロピアンやその他世界中から集まってきて働いている非市民の数が非常に多いので、経済貢献はまだまだ高いわけです。
遠くない将来、日本の人口の半分近くは60歳以上になると言われていますが、その時、大急ぎで女性の労働促進とかをやってもこの数十年で積み重ねてきた少子化の悪影響を緩和などできない、そうすると、経済を維持するために、海外の労働力の輸入に頼らざるを得ない。ここで初めて「移民」の扉が開く可能性が高いと思うのです。
おそらくは、急激なエイジングは短期的に回避するのは難しいですもんね。
そして、一旦扉が開いた後、もし、同じように国民投票になったとしたら、、、、、今の英国よりも年金生活者比率の高い日本は同じ道をたどる可能性が高いと私は感じてしまうのです。
よって、私も含めた日本人は、間違ってもバカにした態度をとるのではなく、他人事ではないと思ったほうがメイクセンスじゃないのかしら。
いずれにせよ、人の苦境をバカにしたり、笑ったりするのはそもそも、、、、、ですよね。
おわり。
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