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NO1703 次期首相候補は原発を語れ

カンボジアの蟻塚
カンボジアの蟻塚 17日(金)晴。とっくに梅雨入りしているのかと思ったら、新潟は昨日梅雨入りと発表があった。今日も晴れで、爽やか。今朝は2時間もかけて、12日に行われた「自然エネルギーに関する『総理・有識者オープン懇談会』」の政府インターネット中継を録画でみた。

 参加者は環境ジャーナリスト枝廣淳子、岡田武史元日本代表サッカー監督、音楽家小林武史、ソフトバンク社長・孫正義それにビデオメッセージで音楽家・坂本龍一が参加。岡田氏は監督としては好きではなかったが、北海道・富良野で倉元聡氏とこの問題でインストラクターとして活動中とのこと。

 政府側からは管首相、福山副長官。今朝の新聞にこの中継を見た民主党幹部はその元気さに「愕然とした」と。自分たちが選んだ首相が元気なのに愕然とする方がふざけている。枝廣氏と孫氏は資料を提示しながら、原発が次世代のエネルギーたり得ないことを力説。

アンコールワットで
アンコールワットで 枝廣氏のデータで印象的だったのは、環境省発表の資料で昨年度、可能と見込まれる地域に全て再生可能エネルギー発電を導入した場合、原発580基分が可能。全量買い取り制度が実現しただけで風力で稼働率24%でも2400万~1.4億キロで原発7~40基分に相当すると。

 孫氏が示したデータによれば、過去10年で化石燃料の価格は4.4倍に跳ね上がった。今後中国、インドの爆発的な需要増を考えれば、価格はさらに上昇することは目に見えている。原発の今後の安全対策や最終処理費用は膨らむ一方で決して安いなどとは言えない。

 この会がオープン懇談会と名付けられたのは、インターネット中継であること、ツイッターやメールでの参加を認めたことで、画期的なことだ。懇談中にも司会者が参加者や管首相の発言に質問や意見が寄せられた。従来あった風力の騒音、太陽光の場所等々批判的な意見が寄せられた。

ワット内で
ワット内で 孫氏や枝廣氏が的確に反論。風力の騒音は今の技術では500メートル離れれば問題なく、高速道路の騒音より低いこと、その地方の収入になるような仕組みを作れば、むしろ喜んで設置するのが欧州の現状であること。地熱は国定公園内が8割だが政府の決断次第だと。

 さらに、自分が立ち上げた自然エネルギー財団には当初の19道府県から33道府県に広がり、太陽光パネルの具体的設置場所の提案が続々届いていること。(未使用の工場団地、ゴミの埋め立て地、耕作放棄地等)バイオマス発電の蘊蓄を語る首相は確かに笑顔満面で元気だった。

 坂本龍一氏は最後に「管首相!福島の子どもたちを守ってください!」と深々と頭を下げたのには驚いた。岡田元監督も誰かの言葉を引き、「この地球は私たちが未来の世代から借りているものだから、傷つけたり、壊してはいけない。首相が変わっても引き継いでください」首相は是非そうしたいと。    

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