今回のテーマは、海外生活に興味がある方に、自分の経験から感じている海外に出る準備ともいえる、英語力について書いてみたいと思います。私の失敗談がベースになっています。一人の方にでも何かのヒントになれば幸いです。(あくまでも私の個人的な見解ですが)
私は現在52歳。45歳から英語の勉強を始めました。そのときのTOIECスコアは425点。まさに白紙からのスタートでした。幸い、新宿にあるNCC総合英語学院という素晴らしい学校に出会い、約6年の勉強を経て海外赴任を決意しました。
きっかけは、熱烈な先生のご指導のおかげで、2014年に当初目標だったTOIECスコアと英検の級に達したことです。それで、海外赴任を決意しました。
しかし、赴任して1日もたたないうちに、資格試験の点数や級では、現地生活や仕事は全くどうにもならないことがわかり、木端微塵に砕けちりました。
私が赴任1年を経て感じたことは、勉強(語彙、文法、リスニング)は絶対に必要。資格試験で一定のレベルに達することはひとつの尺度になる、しかし、それはあくまでも尺度であって、後述する、「英語を常態化させる」努力をしないと、おそらく全く戦えないというのが個人的結論です。
実際問題、TOIEC900超えでも英語がしゃべれない人は多くいるようです。そらそうです。スピーキングすら義務化されていな試験ですから。
各企業でも赴任の条件をTOIECスコアを唯一の基準にしている会社は多いです。それも750とか800とか900とか会社によってまちまち。これではわたしと同じ結果になるのは目に見えています、、、(あえて、目標スコアをと言われたら、何の根拠もなく。英検1級が射程距離というかもしれません、TOIECは私的には英語学力の総合力指標になるのかがちょっと疑問です。)
では、「英語を常態化させる」努力とは何か、それはわたしのロンドンの同僚から学びました。◎◎さんは、資格試験のレベルは私とどっこいですが、普段から英語の本を多く読み、Netflixで英語字幕で映画を見まくり、家も一人暮らしではなく、あえて現地人とくらすシェアを選択しています。実際、英語使いとしてのレベルは私よりも完全に高レベルです。
聞くと、日本にいた時から、勉強とは別に、英語の本、映画、音楽、スカイプ英会話、英語ラジオで生活を英語浸けにし、英語を常態化させることで、現地化の疑似体験を積み上げてきたような感じです。
このことから、同じTOIECスコア、英検級でも、どれだけ定着化、常態化、英語浸けができているかによって、実践レベルは随分開きがあるというということに気づきました。
だって、現地の日常では、英語教材のように、アナウンサーのように話すひとはいません。もっと早いし、表現も多様です。所謂生きた英語です。
ただし、も一度いうと、勉強は絶対に必要、そして勉強したことを読書や映画やラジオ、スカイプ英会話などを通して、反復確認し、定着、拡大させていくというプロセスが大切なのではないかと感じています。
そこで思い出すのが、ご指導いいただいた先生が、おっしゃった言葉。
「◎◎さんは、日本語をこれ以上うまくなる必要はないですよね、だから読むもの、見るものはすべて英語にし、考え事も英語でしてください。頭の中だったら失敗しても恥ずかしくないでしょ。」
英国に来る前にこれがもっとしっかりできていれば、、、もう少し苦労は少なかったかも、、、。でも今はそれを取り戻すべく、ネイティブの環境で挽回戦をできているから、、、ま、頑張り続けよう、楽しみながら!
こんなおじさんでもまがりなりにやってますので、若い方ならわたしの半分、3分の1の期間で海外行きのレベルが手に入ると思いますよ。
ともにチャレンジしましょう!
おわり。
(以下、英語関連のつぶやき)
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