ここ1年、色んなところに行った。オスロ、ケルン、ハンブルグ、ワルシャワ、ドバイ、、、ロンドンを拠点に。色んな方々に会った。
子供の頃、大切な人と東西の壁で隔てられていた人。貧困から脱するために家族で移民した人。私が働きだした頃(30年くらい前)、その国ではまだ食べ物はほとんど国からの配給で、空腹に苦しんだ人。内戦の結果、生まれ育った国の名前が変わってしまった人。今この瞬間も隣国で内戦があり、日々難民が流入し、生活に不安を感じている人。紛争地域のすぐ近くでも、商売を展開している人。昔とても貧しくて、今とてもリッチな人。
色んな経験を持った人たちが、産業や社会を引っ張っている。リスクに対する感覚も、チャンスに対する挑み方も全然違う。
多くの人が、生活を良くするために、仕事のために、頑張って複数国語をしゃべる。皆、とても逞しい。
東京の家に居て、TVやWebを見ていると、その論調、雰囲気は全く違う。言い難い “ずれ” を感じる。例えば、ずっと平和が続くのが当たり前のような感覚。ワンクリックで欧州のサイトを見ると、EU圏に流入する難民の人たちのこと、テロの首謀者逮捕のニュース等。
ドバイで現地の方と会食中、日本の話になったとき、アジアにも知見のある知人がぽろっと言った。
「前から日本はとても好きだ。でも日本はどんどん閉じて行っているような気がする。大丈夫ですか。」と。
また、「あなたのお子さんは、日本の学校を卒業させるのですか?」と聞かれた。答えた後、「○○さんのところはどうなんですか?」と聞き返したところ、「今後10年、世界で最も影響力を増す国々はどこかという話をワイフと議論した結果、○○大学か○○大学がいいのではと思っています。」とおっしゃった。「自分も生まれた国と違う学校を出てました。子供が成長したとき、この国なお繁栄していることを願っています。しかし、どうなってたとしても、子供たちがどこでもしっかり生きていけるように必要な教育は与えたいと思う。」と。
ビジネスも教育も自分はまだまだだな、、、と反省。
より多くの日本人が海外に出て、学び、働き、そしてもっと多くの海外の人が日本で学び、働けるようになったら良いとつくづく思う。私は日本が大好きだし、子供たちの時代に良くなってほしいと切に思う。個人としてほんの少しでも貢献できればと思う。
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