おはようございます。
津梁貿易の金城です。
アフリカで大きなミスをした取引先がうちに助けを求めてきました。
話を聞くと、そのやり方ではちょっと…という感じです。
マーケットが違うと商習慣や常識が違うので、その部分がアフリカ進出の大きな足かせになっているのかもしれないですね。
さて、本日はシリーズ「中国古典」です。
「兵法三十六計」
これの一部について書きたいと思います。
勝戦計という、自分が相手より優位な立場に立っている場合の戦略のうち、4つ目のパターンです。
今日は、「以逸待労」「逸を以って労を待つ」
原文は以下です。
困敵之勢(敵の勢いを削ぐには)
不以戦(別に戦わなくても良い)
損剛益柔(ただ、疲れさせれば良い)
これは、以下の故事からの知恵です。
中国の劉秀(後の後漢の光武帝)は漢王朝を復興しようと兵を挙げましたが、戦乱により大陸全土は荒れ果て、大軍を維持する補給線を確立するのは困難でした。
そこで劉秀は軍団の規律を厳しくし、少数精鋭の兵力を引き連れて敵の領地の中に陣地を築き、ひたすら守りを固めて相手の大軍が兵糧不足で退却を始めるのを待ってから攻撃に移る戦法を多用したのです。
少数精鋭の劉秀軍は補給も容易く、常勝無敗で略奪もしないというので各地の人々は次々に劉秀に従っていきました。
劉秀が後漢の光武帝として即位した後も彼の休民政策は維持され、明帝の時代に後漢の最盛期を築く基礎となりました。
これを大まかに解説すると、
自分が動かないときに敵が動かなければならないように仕向け、自分が少し動くときに敵は大きく動かねばならぬように仕向け、自分が主導権を握り敵を振り回すようにして敵の兵員の疲弊と物資の浪費を誘う戦略です。
奇襲急襲が功を奏するときもありますが、すぐに戦闘そのものに入らず、自分の方の軍の動きで敵を撹乱して、あらかじめ敵の勢いを削ぎ、自分が攻めやすいような弱点を生じさせることを心がけるべきです。
それでは明日、この「以逸待労」を応用した例をご紹介しますのでお楽しみに!
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