NZのビンリサイクル回収車
2日(木)曇。くだらないと思いながら、昼ころからの民主党の代議士会、それに続く衆院本会議のNHKの中継をあきれるほど根気強く見てしまった。今日の投書欄に、この国の政治家がダメなのは哲学や個性がない、それは日本の教育の反映だとの論に納得しつつテレビに見入った。
管首相は代議士会で退路を断って、原発の収束、復興への目途がついたら退陣すると表明した。これで造反を言ってきた小沢一派は総崩れ、本会議では152:293で否決。民主党員で賛成票を投じたのは2名、小沢をはじめ15名が欠席した。社民、共産は棄権した。
共産党の棄権理由は「自民党の復活に手を貸したくない」と。これは正しい選択だった。その前に野党党首会談で志位氏が「不信任が可決されたらどんな政権を目指すのか」に対する谷垣総裁の答えは「確固たる展望は持っていない」と答えたという。ふざけている。
衣類回収箱は常にOK
昨日の党首討論でも自民党や公明党の党首から、ただ「管さん辞めなさい、貴方が辞めれば何とかなる」式の話ばかりで「貴方が辞めたら私たちはこういう体制で、こうする」との話は出ずじまいだった。これで民主党内のごたごたが収まるとは思えないが・・。
政治家は知っていながら口を拭っているのだろうが、震災の復旧復興のスピードがいかにものろいように見えるのは、管さんのリーダーシップだけではない。日本の官僚システム、つまり、複雑な手続き、形式主義、中央集権主義(地方や下級官僚に権限がない)の欠陥が露わになったと理解すべきだ。
こういう緊急時に機能しないような仕組みになっているということだ。これは民間企業でも同じで福島原発の現場所長に即決の権限がない、あるいはアメリカにおけるトヨタのリコール問題の際も露呈した、何もかも本社の決裁を得ないでは進められないシステムなのだ。それがすべての問題の遅滞につながっている。
魚もラップはない
不信任案が可決されていれば、又首相の顔が変わり、世界に恥を曝し、何より震災対応に決定的な遅れが出たであろう。それが避けられただけでも良しとしよう。賛成あるいは欠席した人たちは自ら党を出るべきだ。元々考えの違う集団の寄せ集めが民主党だ。
明るいニュースは福島原発2号機の使用済み燃料の冷却システムが正常に機能し始めたこと。燃料プールは今後の余震で下手をすれば大問題になりかねない。IAEAが日本の保安院の独立性を問題にした報告書をまとめたこと、発送電分離の検討に入ったこともうれしいニュースだ。
経産省が産業構造審議会の産業競争力部会に発電、送電両部門の分離を検討課題として示したという。具体的には送電部門の所有権を完全に別会社に売却する手法、持ち株会社の下での分社化等の選択肢を示した。猛烈な巻き返しが予想されるが断行するなら今だ。経産省も変わるのか。
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