カキツバタ
25日(水)晴天続きでテニスや自転車走行を楽しんでいるが、体重はさっぱり減らない。最近頭の中は原発問題で一杯だ。私の発言などほとんど意味がないかもしれないけれど、黙ってはいられないので、毎日関係書を読み、ブログを書きまくっている。
今まで安全だ、クリーンだ、安価だという嘘を刷り込まれて、反論もできなかったことが悔しいのだ。原発はCO2を出さないクリーンなエネルギーだということは常識のように言われ、地球温暖化の切り札のように言われてきたが、本当なのだろうか、疑ってみる。
原子力情報資料室の共同代表を務める西尾漠氏の著書「原発は地球にやさしいか」というQ&A本。そのサブタイトルは「温暖化防止に役立つというウソ」とある。Qの中に「原発のCO2 排出量は少ないのですか、原発はCO2の排出削減に貢献してきたか」がある。
植林の成果・クロマツの成長
原発がCO2 を出さないというのは原子炉内の核分裂だけの話だという。政府の宣伝は「原発はゼロミッション電源」と言ってきた。おかしいのではと指摘されると、「発電時にCO2 を出さないという意味だと弁解してきたという」そんなことは初めて聞いた。
原発の建物や機器は鉄とセメントの塊だから、鉄やセメントを作ったり運んだりするのに、当然のことながらかなりのCO2 を出す。電力中央研究所が03年にまとめた報告書では原発は石炭火力に比べ、排出CO2 鉄鋼で約2倍、コンクリートで約3倍となっている。
ウランから燃料を作るのにもCO2 を出す。原発で燃やした後の使用済み燃料を再処理して燃え残りのウランやプルトニウムを取り出し、利用しようとすれば、船で再処理工場に運ばれ、燃え残りのウランは再び濃縮工場へ、廃棄物の処理の全ての工程でCO 2 は出る。
クロマツのつなぎ役グミ林(手前)
原発からの排熱は一部の熱供給炉を除けば捨てられる(6割以上だと)のに対し、天然ガスやバイオマス発電(石炭や石油も)では廃熱も利用するコージェネレーションが可能だという。熱利用まで含めると、天然ガスと原発のCO2 排出量はほとんど変わらないと。
電気事業連合会(電力会社の集合体)は様々な数字を挙げて、原子力を火力にした場合のCO2 の排出量がどれほど増えるかと宣伝しているらしい。じゃあ火力を減らしているのかと言うと、逆に増やしているのだと。むしろ火力を増やしたいのが電力会社の本音だと。
なぜか?火力発電の方が早く投資コストを回収できるし、何より使い勝手がいいからだと。(原発は停止も稼働も簡単ではない)もう一つのまやかしは、電力会社は原発が地球温暖化防止に貢献していると言いながら、原発や火力の代わりに省エネを決して言わないと。
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