桜もそろそろ
9日(月)快晴。とうとう50号を数えてしまった。福島原発同様収束が見えない。仰天ニュースが飛び込んできた。放射性廃棄物の最終処分場を日米共同でモンゴルに建設する計画があるというのだ。自国で適地が探せず、反対が強いから貧しい国に押し付ける?
そもそも自国で管理できないものは作るべきではないのに、原発推進という国策があって、処分方法も確立しないまま危険物を増やし続けているわけである。日本はかって廃棄物を南太平洋の海底放棄を計画し、太洋諸国の反対で断念した。今は条約で禁止された。
ロケットに積んで宇宙に捨てるという乱暴な案まで検討されたが、もちろんできるわけもない。では現在どう処理されているのか。以前に一部触れたと思うが、今まで(現在も)使用済み核燃料を英国及び仏国に送り、プルトニウムを取り出して送り返してもらう。
これは何の花
もちろん、取り出した後に出た高レベル廃棄物も一緒にである。大西洋―太平洋経由で青森県六ケ所村核燃料サイクル施設(一時保管施設)に年に1~2回の頻度で輸送されている。途中のバハマ、ドミニカなど13カ国からカリブ海通過に反対の共同声明を受けている。
ブラジル海軍からは経済水域から出るよう威嚇されたこともあったという。原発を1年間運転すると、広島原爆の千倍の放射能が作られ、放射能は数万年たっても消滅することはない。日本だけではなくこの核廃棄物の最終処分に各国とも苦慮しているわけである。
現在考えられる最終処分方法は「ガラス固化体」にして、地下数百メートルの強固な岩盤の中に閉じ込めるというもの。これを実現しているのはフィンランドのみで来年から100年稼働させる予定だという。各国とも反対運動のためにこの処分施設を作れないでいる。
新緑に癒される
日本では青森の六ヶ所村に想定したが、再処理施設までは受け入れたが最終処分場については住民の反対で知事は不同意を表明、国は数百億円の人参(交付金)をぶら下げて、処分地を公募している段階である。福島第二原発がある楢葉町の町長が勝手に手を挙げた。
そのことが表面化するや、住民の反対運動がおこり、町長は撤回した。そこに今回の事故だから、それどころではない。英仏から送り返されてくる高レベル廃棄物は六ヶ所村にたまり続ける。50年間冷却した後の最終処分地が決まらなければ、原発を止める以外ない。
そこでモンゴルにというアメリカ案に乗ったのだろうが、船で運ぶしかないのだから、通過国であるロシアや中国が簡単に同意するとは思われない。それでもなお、原発を推進するなら、札束で最貧国の国や人々の顔をひっぱたいて押し付けることにもなりかねない。
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