山桜の美
6日(木)連日の快晴に誘われ、昨日はサークルの先輩夫婦と前日登った大峰山の麓の桜公園に花見に出かけた。その前に胎内観音近くのこだわりの十割そば「剣」で「にしんそば」の昼食。話題は専ら東北関東大震災に関わる原発事故で東電は許せないとの話に。
朝出かける前にテレビ朝日の「モーニング・バード」(内容が軽くなってたまにしか見ない)に東電の賠償問題をめぐって通産省現役官僚・古賀茂明氏が出演していたので観た。氏は民主党の公務員改革が不徹底だと批判して「通産省大臣官房付審議官」の閉職にある。
これが初出演ではない。私も何回か見た。「歯に衣着せぬ」発言には拍手喝采だ。冒頭からズバリ、「民間会社なら、先ずは株主や役員の責任が問われるのに、その話が出ずに、電気料金引き上げの話がでたり、国の責任(つまり税金でしょ)が最初に出るのはおかしい」
淡いピンクの美
古賀氏曰く「先ずは株主、2番目は役員、民間会社ならこの事態で役員報酬や退職金なんてありえないでしょ、それで払いきれないときに初めて税金や電気料金の話でしょ」そういう話にならず、東電の責任に上限をなどと東電自身や株主のメガバンクが言っている。
株主と言っても、日本の大企業はほとんどが銀行や生命保険会社に牛耳られている。東電の筆頭株主は日本トラステイサービス(アメリカのゴールドマンサックス=ユダヤ系との話がネット上にある)が10年末で7400万株(5.5%)二位が第一生命5500万株。
以下日本生命、日本マスタードと続き、5位に東京都が来る。(石原都知事が5位とデマが流れたらしい)三井住友、みずほ、三菱東京UFGなど日本のメガバンクはすべて名を連ねている。変わっているのは8位に東京電力従業員持ち株会が顔を出している。
大峰山の桜
情けないことに私は長年「株式会社のしくみ」を教えながら、自分で一株でも株主になったことがない。会社が倒産の危険に直面した時には、経営者はもちろん無限責任を、株主はその出資額に応じて責任を負うのが基本だ、と教えてきた。誰でも知っていることだ。
東電株は一時500円を割り込んでニュースになったが、再び上昇しているという。事態は少しも好転していないのに、変な話だ。東電という会社の実態(絶対つぶれない、国はつぶさないだろう)をよく知っている一般株主は様子を見ながら売りに走らないわけだ。
古賀氏は過去の自民党、経産省、電力会社、メガバンクの癒着関係にも触れた。発電と送電が分離されず、電気の完全自由化が実現されていないから、電力会社間の競争や自然エネルギー会社等の新ビジネスの参入も進まないのだと。目から鱗の解説だった。
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