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大震災(6)本当に必要なボランティア

 
 
 
阪神大震災をきっかけに 特に若い人たちの間で 
ボランティアの機運が 高まったのは とても よい事だったと思う。 
しかし ふだんの日本人の生活の中に ボランティアの精神が 
欧米ほど 定着しているとはいえない。 
何か 大きな出来事があった時に 「とにかく役に立ちたい」と 
衝動的な  熱い思いを持って さっそうと駆けつけるのが 
ボランティアという イメージがないだろうか?
 
 
 
もちろん そういうボランティアがあってもいい。
ただし 被災地に求められているボランティアとは まったく違う。
 
 
 
被災地では できれば災害支援の現場に慣れた 
「プロ」のボランティアを求めている。
ちゃんと まとまった人数で来てくれて 指揮官がいて その指示に従い 
こちらが何も言わなくても 避難所にとって 必要な環境を整える手伝いをしてくれる人々だ。
 
 
 
リュック一つでかけつけてきて 「何か やらせてください」と訴えるような 血気(だけ)盛んな若者など 迷惑でしかない。
 
 
 
ボランティアの基本は 被災地に迷惑をかけないことだ。
自分の食いぶちは 自分で用意する。 
つまり 弁当、飲み物は自分で持参する。
まさか 被災地への救援物資を 自分で使ったり 
被災者に提供された食料を ボランティアが つまみ食いしているのでは 困るのだ。
 
 
 
神戸の震災の時には となりの大阪が 機能を失っていなかったので 
大阪市内で 自分の食料や物資を調達し 数日間 神戸で活動して 
また 大阪で補充する、ということができた。
しかし 今回は かなり広範囲であり 
北部の方では 一度 被災地に入ると なかなか戻ってこれないだろう。
 
 
 
 
では 個人として 何ができるか?
 
 
 
 
それは 自分が所属する団体を通して 活動することである。
 
 
 
 
 
学校、サークル、趣味の団体・・・何でもいい。
特に 喜ばれるのは 企業の従業員がまとまった形で 来てくれることだろう。
 
 
 
たいていの人は 何らかの 社会的なグループに属している。
個人として 単独で行動するよりも 
一つの団体として動けるよう グループ内で働きかけるのも一案だ。
 
 
 
 
自分が働いている企業を通して 被災者を支援する活動をするよう提案する。
勤めている企業の 流通在庫などがあれば 提供するよう訴える。
 
 
現在は 食料や水、生活雑貨へのニーズが叫ばれているが
間もなく 被災者のストレスはピークに達する。
 
 
 
玩具関連の企業は 被災地の子供たちに おもちゃを届けてほしい。
学校再開に向けて 学用品や 文房具の提供も ありがたい。
色鉛筆や画用紙 塗り絵 折り紙などは 
避難所に暮らす子供たちの 精神的ケアにも 役立つだろう。
 
 
また スポーツ用品企業は サッカーボールや野球の道具など 
子供たちが 体を動かせるようなものを 提供してほしい。
 
 
 
出版業界や ブックオフなどの古本業界は 
余っている本を 被災地に届けてほしい。
大人たちも そろそろ娯楽を必要としている。
 
 
将棋や囲碁、トランプのセット、
毛糸や編み針といった手芸用品も 
つらい避難所ぐらしを 乗り切る助けになるだろう。
 
 
 
こうした商品やグッズに関連する企業にお勤めの方は 
是非 社内で率先して動いてもらいたい。
また 商品をトラックに載せるだけでなく それを届け先で 仕分けし
被災者の手に 直接届けるところまでを 社員がやってもらえると 
受け取り手の被災地に負担がかからず より喜ばれることだろう。
 
 
 
 
また 定職についていない人は
工事関連会社の派遣社員やアルバイトに応募することで
被災地の清掃活動や 道路の復旧などに役立てるかもしれない。
 
 
 
高速が開通し 鉄道が一部復旧したことで いよいよ物流が動き始めた。
当座の生活に必要な物資は 届き始めるだろう。
今 「物資が足りない」と言っている人々は 物資がないのではなく 
届かない事を言っている。 交通状況が改善されるに従って 
避難所によっては 有り余るほどの物資が届くはずだ。
 
 
 
しかし 人間とは 最低限の食べ物と 睡眠だけでは 
健康的な 暮らしはできない。
だんだんと 津波に遭ったことのショックがよみがえったり 
将来の不安を感じたり
避難所での共同生活のストレスに 押しつぶされそうになる。
 
 
 
仮設住宅の建設には まだ 時間がかかる。
あれだけ遠くまで流されてきた 船や車を 片づけないといけないのだ。
阪神の時でも 数か月~半年は 避難所が解消されなかった。 
今回の東北では まだまだ避難所ぐらしは続くだろう。
 
 
そこで 重要になってくるのが 
被災者の人々の 暮らしの質を上げるための支援である。
 
 
 
ここでやっと 個人のボランティアの出番が出てくる。
特に 何らかの技能を持つ人であれば ありがたい。
 
 
 
例えば 美容師や理容師の方。
 
 
是非 被災地に行って 着の身着のままで飛び出してきた人たちの 
髪やヒゲを 手入れしてあげてほしい。
現場では まだ 水の使用に不自由があるので ドライカットで。
また 入院患者などに使うドライシャンプーがあるので 
それで 今流行の ヘッドスパ(マッサージ)などをしていただけると 
被災者の方々にも とても 喜ばれると思う。
 
 
 
幼稚園の先生や保育士の方々。
子供たちと歌を歌ったり 遊んだり 
読み聞かせや 紙芝居をするなどの活動は 親たちにとってもありがたい。
子供たちが 笑顔を取り戻すきっかけを作ってほしい。
 
 
大道芸や路上ライブなどをやっている方々は 避難所を回って 
余興を楽しんでもらうのも いいかもしれない。
 
 
 
被災者の方々は まだまだ 元気に「笑う」というところまで
心が回復していないと思うので ウケを狙うというより 
ひと時の余暇を楽しむぐらいの ゆったりしたものがいい。
 
 
 
楽器が演奏できる方は 是非 ライブをやりに来てほしい。
 
 
 
 
音楽や歌は 人々の心に染み入り 傷をいやしてくれる。
何もプロである必要はない。 
ママさんコーラスでも 学生の合唱団でもいい。
一緒にがんばりましょうというメッセージは 必ず 届くはずだから。
 
 
 
 
被災地の復興には 「カネ」がいる。
しかし 「カネ」だけを集めれば 復興が進むかと言うと そうでもない。
 
 
 
”何もかも失ったけど 命だけは助かってよかった。”
 
 
 
 
被災者の方が 再び そう 笑顔で言える日がくるまで、
わたしたちが やらなければならないこと できることは たくさんある。
 
 
 
 
 
 
相手に喜ばれる支援を
 
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