1月25日(月)はサンパウロの誕生日。2016年で462歳になりました!
3連休を利用して、首都ブラジリアへ。ブラジリアは1960年に、当時の大統領ジュセリーノ・クビチェックの発案による遷都構想により、突如作られた首都。何もなかった赤土の大地に、5年で町をつくり首都を移転させました。
ブラジルの有名な建築家、オスカーニーマイヤーによって上空からみると、飛行機の形に街が区画され、国会議事堂、最高裁判所、大統領府、大統領官邸、省庁のビル群、カテドラルなど、多くのユニークが建物が建築されました。その特殊性から、世界遺産にも登録されています。
数々の斬新なデザインの建物は、何もない街に個性を生み出すために採用されたのでは・・・と個人的には感じました。
広々とした街並みは、サンパウロやリオの喧騒とは別世界。街をとりまく湖も人造湖です。
市内観光自体は、半日ぐらいで終わります。タクシーをやとってまわってもらうと便利。近くに見えても、歩いてみるとかなり距離があります。見どころがある官公庁の建物付近は、日よけになる木々も少なく、日差しが強いときはかなりの暑さなので、歩く人は覚悟が必要!
オスカー・ニーマイアーの建物の中で、特にきれいだったのがカテドラル。
空の色がステンドグラスを通して、中にも差し込んでくるので、お天気のよい日に見られるとラッキーです。
こちらは、国会議事堂。お椀を伏せたような形が上院(保守的なので、こういう形)、右側が下院(議員数も多く、国民の声をよく聴くことを表すために、外に開いた形になっているそう)。
無料のツアーもあります(ポ語ですが)。
私たちが日本人だと知ったガイドさんが、昨年訪問された秋篠宮様からの贈呈品を見せてくれました。
こちらは、外務省と大統領府
こちらは、少し離れたところにある大統領官邸。ちょうど朝の国旗掲揚の場面が見られました。
湖に面した場所にある静かな場所です。
テレビ塔からのながめ。広々とした街並みがよくわかります。無料で上れますが、日曜日だったせいか、20分ほど並びました。
こちらは、ニーマイアーの建物ではありませんが、近くにあるドン・ボスコ大聖堂。一面のブルーのステンドグラスが幻想的で、とてもきれいです!
大統領府の近くにある、Royal Tulip Alvoradaというホテルに滞在しました。テニスコートやプールがあって、のんびりできました。
目の前に湖もあり、快適です。
奇抜な設計は、Ruy Ohtake氏(一昨年なくなった、ブラジルで多くの有名な建造物を残した芸術家Tomie Ohtake女史の息子さん)のものです。
首都を突如、何もない土地に移転するなんて、大変な大プロジェクトです。遷都をした理由として、リオやサンパウロを中心とした沿岸部だけ発展が進んでいたため、内陸に拠点をもうけて広大な国土の発展を促すこと、それまでの首都(サルバドール、リオ)は、どちらも植民地時代に形づくられた町であるため、独立後、民族を統一して一つの国としてのアイデンティティを強化するため、などがあったそう。
しかし、お金も相当かかったそうで、遷都後のハイパーインフレの一因ともいわれていて、ブラジル人はこの壮大なプロジェクトの意義に疑問を抱いている人も少なくないようです。さらに、クビチェック大統領が首都移転にあわせ、事前に土地を大量に購入し、売却したため多くの利益を得たという話もあるそう。。。
そんなダーティな噂も含めて、首都ブラジリア。一度見てみてもいいかもしれません!
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