子貢という弟子が孔子にききます。「貧しくとも卑屈になって諂うことがなく、富んでも驕りたかぶることのない人物はいかがなものでしょうか?」貧者も富者も正しい行いをしているようです。しかし、貧しさのなかで学問を積み、やがて金持ちになり礼儀や節度を重んじて行動する者もすぐれているというのです。要は、学問の大事さと礼節の尊さを語る言葉です。貧しくとも学ぶ気概を忘れなければ、その目的が達せられ富者にもなるというのです。人生は磨きの上にも磨きをかけることが大事なのですね。 続きを読む