子育ての歩みと囲碁の打ち方には共通点が沢山あります。この二つを比べるということに、違和感を覚える方もおられるでしょう。まあ、すこしお読みください。子育ては毎日の積み重ねです。その変化はなかなか見えないものですが、ひと月単位で振り返ると大きな変化があることに気がつきます。他方、囲碁のほうは序盤のうちは一手一手ゆっくり打っていっても重大な変化はありません。互いに自分の構想を描いていきます。中盤にさしかかると、一手が大きな影響を持ち始めます。間違った手は石の死活にもかかわるほどです。子育てでの中盤は小学校の時期といってもよいでしょう。だんだん子どもも保護者も教師も難しい課題をつきつけられてきます。成長の証しである反抗期も重なります。この三者の連携が大切になってきます。つながりを強めることの重要さです。囲碁でも石のつながりをきわめて大事にします。石が切られると孤立して弱くなるのです。 続きを読む