真っ白な糸からいろいろな織物をつくります。職人さんは糸をいろいろに染め、仕立屋さんは自分のイメージにあう反物から服をつくっていきます。糸はいかようにも変化し人の手によって仕上げられていきます。小さな子どもは白き糸のごとし、というのは当を得たことばです。どのようにも成長し大人になっていきます。それを周りのものが染め上げて、形を整えるのです。糸のような天賦の才を伸ばすかどうかは職人である保護者や学校の役割となります。糸の性質によってどのような織物をつくるかを見分けることが大事になっていきます。子どもの性格や個性を見抜き、必要な栄養をあたえ、養育という作業をとおして子どもをかたち作るのです。 続きを読む