老化の典型的な現象を自分の体験にそって考える2回目です。
第一は、考え方が固定的になって、他の見方や意見に耳を傾けることがなくなることです。自分の立場に固執し、他人の考えを排除しがちになることです。
第二は、自分の経験を何度も何度も話したがることです。同じことをなんども聞かされるのは拷問とまではいいませんが、しんどいものです。
第三は、自分の趣味を深めようとしなくなることです。やることはもっぱらテレビを観ること、これはまさに老化現象の代表です。
第四は、笑いが消えて怒りっぽくなることです。「笑いなんて馬鹿馬鹿しくて、、」「落語に金を払って誰が笑いにいくか、、、」こうした態度が多くなることです。
第五は、脳を鍛えることを怠ってくることです。ものを書くことをしなくなることです。脳を鍛えることに関連しています。書かなくなるということは、考えなくなるということです。
第六は、他人との交流や交わりを敬遠していくことです。人との対話は必要ではない、自分一人でいるのが安心だ、、という生活の態度を持つことです。これは大きな老化の危険信号です。
第七は、「今日は何人の人に声をかけたり、自分から話しかけたかな、、」ということを振り返らなくなることです。
第八は、過去の成功体験にしがみつき、それを他人に吹聴したり押しつけることです。この種の人は誠に世の中に多いものです。
第九は、これから先の生き方を考えようとしないことです。何かを信心する態度が無くなり、のんべんだらりんと生きていくことに疑問を差し挟まなくなることです。
第十は、自分がなにかのために、誰かのために役立っていることを感じなくなることです。自分がなにか小さな貢献をしていることに気がつかなくなることです。
人はどこかでなにかの役に立っているのです。「精神を鍛えよう」ということは、この小さな自分という存在を活かすということです。
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