数年前、アメリカの長男宅で70年以上も前に建てられた家の改装工事を手伝いました。子どもの部屋をすべて改装するのです。そのとき、長男が持っていた道具類の豊富さに驚きました。ほとんどの大工道具もあるのです。改装作業は雇った一人の本職の大工を手伝うことです。指定された長さに材料を切ったり、釘を打ったりです。この大工から電気鋸やドリルの使い方を教わったのです。アメリカの家は、規格に合わせて造られています。70年前の家もそうです。例を挙げますと、柱の長さ、太さ、間隔が一定なのです。それにあわせて木材や板、パネルが売られています。ツーバイフォーもそうですね。柱の間隔に合わせて、断熱材も売られています。断熱材を広げると丁度柱の間隔に合うという具合です家の改装までも自分でやるのはアメリカではよくみかけることです。そのために町には必ず大きなホームセンターが一、二軒はあります。最も大きいのはHDという店です。中に入ると、まるで工場か倉庫のような巨大な広さです。店内は改装用の材料で一杯です。ほとんどの人が軽トラックやバンで購入していきます。そこらの半端な買い物ではありません。大工が作業をする前に長男は配線やスイッチの箱の取り付けをします。部屋の配線などの電気工事は自分でやって良いのです。アメリカも人件費が高いので、こうした作業は自分でやることが多いのです。Do It Yourself Fan.(自分のことは自分でやる)という言葉のように、アメリカ人は、やれることはなんでもやる民族のようです。自動車の修理はお手のものといえます。自分で修理をすることは、車検制度がないこともにもよります。面白い文化です。 続きを読む