「1 年の計は元旦にあり」というのは、日本では新暦の正月に人々の間で交わされることばです。すっかり正月気分が抜けた頃にやってくるのが、旧暦の正月、春節です。旧暦の正月を祝う風習は文献によると4000年以上前にさかのぼることができるのだそうです。新暦よりはるか昔から祝われていたことがわかります。私たちは2度の新年を迎える幸いに恵まれています。最初は1月から始まる新年、次は4月から始まる新年度です。これまでの過去を回顧し、新しい気持ちと決意によって、新しい日々とその年の過ごし方を考える機会が2度もあるのは幸いなことです。今日のことば、「求めなさい。そうすれば、与えられる」では、一体誰に何を求めれば良いのか、という疑問が湧いてきます。「欲しいものを求めれば、欲しいものを与えてくださる」というのはさすがにむさぼりです。ですが、これが一般に使われる解釈で、誰にも受け入れられことかもしれません。しかし、この言葉の本当の意味はそうした世俗的なものではないようです。もっと大事なものを求めるならば、自分の拠り所が与えられる、という信仰のようなことではないでしょうか。皆が平和や平安を求めています。健康もそうです。家族もそうです。幸せもそうです。そのためになにが必要かということです。幼子の心かもしれません。勤勉さかもしれません。清貧な生き方かもしれません。 続きを読む